「ガラスの城」を観て

 皆様、こんばんは。TOSHIXXXです。

 本来ならば明けましておめでとうございます、なんですが、今年は元旦からとんでもないことばかりが起きてしまい・・・本当に言葉もありませんよね。

 特に能登半島地震は未だに全貌が明らかにならず、胸が潰れる思いです。ここ大阪ですら久々に揺れました。それでも震度3。震度7の被害にあった地域では今もこれを上回る余震が続いているんですよね。

 今の我々に出来ることは余震の収束を祈ることと。寄附位のものでしょう。YOSHIKIさんが1000万円を寄附した日本赤十字社に、1月の給与が出たらワタクシも寄附したいと考えています。

 とにかく今は一人でも多くの命が助かることを願うばかりです。

 それでは今夜は昨夜放送された松本清張ドラマ「ガラスの城」の感想をアップしたいと思います!

 う~ん、松本清張さんと云えば説明不要のミステリーの名手。今作もテレビ朝日開局65周年記念作品ということで、舞台は一応は令和にアップデートされていましたが、昭和臭が強すぎて正直違和感がありまくりでございましたね(>_<)。

 一流商社の伊豆での懇親会を舞台にした殺人事件。主役は途中で木村佳乃さんから波瑠さんにバトンタッチされますが、(後述でネタバレしてしまいますが)中々衝撃的なラストでございましたね・・・。

 まあ今作はワタクシにとっては懐かしい「土曜ワイド劇場」の世界観。あの頃は今では考えられないベッドシーン等、きわどいシーンの連発でございましたが、それは昭和の高度経済成長期は、所得増の影で少なからずセクハラ、パワハラが蔓延していたという証でもあり。

 犯人は登場時点からほとんどの方がピンときたであろう、武田真治さんと吉井怜さんの兄弟。殺害された部長の丸山智己さん。華やかな生活維持のために給与だけでは足りず部下の波瑠さんからも300万円(大金とは言えないけど、断じて小銭ではない。何とも生々しい金額ですよね~)を借りていました!女たらしで、平気でお金も借りてしまう、絵に描いたようなクズ男でございました(苦笑)。

 う~ん、でもできれば二人がデキていたという設定は、令和に合わせて無しにしてもらいたかった。まあいわゆる痴情のもつれとかは土曜ワイド劇場ならお約束の展開なんですけど、このせいで折角の倹約家で推理オタクな変人キャラの波瑠さんが「セクシー田中さん」の劣化版田中京子に見えてしまって(涙)。

 ついでに云えば、木村佳乃さんも武田真治さんとデキてて最後は殺されてしまった訳なんですが、これもね、「逃げ恥」の石田ゆり子さんみたいなキャラで波瑠さんとバディを組んで事件解決してほしかった。そもそも今って大企業でもそんなに皆出世にギラギラしてないでしょう。基本的に皆さん、実年齢以上に老け過ぎなキャラでしたよね(苦笑)。

 色々言えばキリがないんですが、天下の松本清張作品も令和の時代には流石に金属疲労高嶋政伸さん初め、折角の大物俳優陣もイマイチ活かしきれていない。そんな感想を禁じえなかった「ガラスの城」でございました。

 それでは今夜はこの辺で。能登半島にも少しでも早く、平穏な夜がおとずれますように・・・。