「2023年 月9ドラマ大総括」

 皆様、おはようございます!TOSHIXXXです。

 今年は3年振りに平常の年末年始の光景が戻ってきたということで。嬉しいことですね(*^^*)。

 それでは今日は毎年恒例の月9ドラマ総括記事をアップしたいと思います!

 

 

1.「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(主演:北川景子

 今年の北川景子さんは大活躍でございました。

 何と云ってもその中核は大河ドラマ「どうする家康」での一人二役。特に淀殿こと茶々の熱演は大評判で、北川さんはまた一つ、大きな壁を破ったな・・・。ワタクシもそう感じております。

 そんなですから、このドラマのことは絶対皆さん忘れてるんだろうなと(笑)。今ではもう誰も話題にしていない、ロースクールが舞台でしたし。

 模擬裁判の中で得られる様々な法的知識。法曹界への狭き門。啓発ドラマとしては中々のクオリティだったんですがいかんせん内容が地味過ぎでしたよね~。

 北川さんは同じ黄金世代のガッキーや綾瀬はるかさんと違って、出演作は三振かホームランのどちらか。そんな面がありますが、今回は完全な大空振りでございましたね(>_<)。

 思うに主人公の柊木雫のキャラが弱かったかなと。生徒思いで、法曹界へのリスペクトが強い、温厚で超美人のメガネ女子。割と素の北川さんに近いキャラクターなのかと思いましたが、これなら何か一つとんでもない、推理力等の常人離れした能力が欲しかったですね。

 このドラマ、男優陣は大河ドラマでも共演していた山田裕貴さんや髙橋文哉さん等、中々の面子が揃っていたんですが、女優陣がイマイチ伸び悩みで・・・。

 南沙良さんも河村花さんも現状で終わるレベルの方々ではないと思っていますので、来年は上り龍!!的な活躍を期待しております。

 

2.「風間公親 教場0」(主演:木村拓哉

 色々言われましたよね。キムタク初の平均視聴率1桁への転落。劣化版古畑任三郎。しかし振り返ってみれば実績的にも内容的にも、どう考えても今年の月9№1作品でございました。

 風間公親はキムタクの新境地であることは間違いないですし、3話ごとに入れ替わるバディも無駄に豪華過ぎない感じで、何より年始スペシャル版では分からなかった、失明の理由や北村拓海さん殉職の真相も明らかになりましたからね~。

 しかし今年1番と云ってもあくまで他作品のレベルがひどすぎる故ということであり、全ての元凶である森山未来さんとの決着もついていないので、当然映画化や続編も想定していたんでしょうが、この反響ではそれも難しいのでしょうか(>_<)。

 この作品だけがオリジナル作品ではなかった。ということは翻って今の月9である程度のクオリティを担保しようと思えばやはり、昨年までの原作のドラマ化に回帰すべきかと。悲しいことですけどね。

3.「真夏のシンデレラ」(主演:森七菜)

 原点回帰。夏の月9はやっぱりラブストーリーしなくっちゃ!!ワタクシにはこの姿勢が何より嬉しかったです(*^^*)

 まあクオリティ的には歴代のレジェンド作品には遠く及ばず。思い付きエピソード連発で伏線回収もほぼ皆無の、アマチュア高校生レベルの脚本。間宮祥太朗さんを初めとするこのドラマじゃない感の強いミスキャスト。予想通り!?月9歴代最低平均視聴率を記録してしまい、それみたことかやっぱり大爆死とネットニュースでは常にネタにされてもいましたよね(>_<)。

 しかし内容的には、思っていた以上に森七菜さんが演じる蒼井夏海がハマっていて。家族に恵まれず、貧乏に喘ぎながらも常に他者を思いやり、明るく健気に生きている。最後は納得のハッピーエンドでしたし、夏海は令和のシンデレラにふさわしいヒロインでございましたね(*^^*)。

 後はこのドラマは若者層にはかなり刺さっていたというのも、全盛期を知るオジサンからすると嬉しいニュースでございました。

 TVer見逃し配信は今年映画も大ヒットした「ミステリと言う那かれ」に続く堂々の歴代2位を記録。関連グッズも完売が相次いだそうでして。

 「ロンバケ」や「東京ラブストーリー」を知る者からすると物足りない部分もあったんですが、令和にはこちらの方がハマっているのかもしれない。

 後は腐っても月9と思えるのが主題歌の強さ!緑黄色社会サマータイムシンデレラ」及び挿入歌「マジックアワー」は夏の間、ずっと通勤時に聴いて胸キュンしておりました(笑)。

 

4.「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(主演:大沢たかお

 いやはや、このドラマ、聖夜のから騒ぎならぬ”大爆死”でございました。今の月9の悪い所が全て出てしまったと言っても過言ではない問題作。

 それは数字にも如実に表れ、平均視聴率はしばらく破られないと予想されていた前作「真夏のシンデレラ」の最低記録をあっさり更新で、見逃し配信も壊滅状態。

 言うなれば若者からも高齢者からもそっぽを向かれてしまったと。前評判が高かった故に失望も深かったのもあるんですが、敗因はシンプルに話が面白くない、つまらない。そこに集約されてしまうんでしょうね。

 クリスマス1日の出来事を11回に分けて放送というのはやはり展開が遅くなってしまいますし、逃亡編、ローカルテレビ編、レストラン編、全てが微妙で中途半端なストーリーでございまして。

 そうなると相乗効果なんてあるはずもなく。寧ろ0.8×0.9×0.7=0.504みたいな感じで加速度的に作品のクオリティを劣化させてしまう。この作品、脚本家の方は1人だったみたいですがそれこそ複数体制にした方が良かったですよね。

 考察ブックも全く売れずに失笑される始末。極めつけは1話短縮で打ち切られてクリスマス前に終ってしまったのも何とも因果なことでして。

 折角の豪華キャストも完全に無駄になってしまって。大沢たかお中谷美紀と云えばいわずとしれた日曜劇場「JINー仁―」の南方仁と野風。あの名コンビが10年後にこんな形で再会とは・・・正直残念を通り過ぎて悔しいです。

 この作品も主題歌のセレクトだけは良かった、それもなんだかな。ですね(苦笑)。

5.イタ過ぎる現状~今こそ、解体的出直しを!!

 低迷が続く月9ドラマ。我々も含めて現状を正しく知ることが大切な気がします。

 もう全盛期のような作品を量産することは不可能でしょう。月間視聴率では遂にテレ東にも抜かれ、民放最下位に転落したフジテレビ。

 社員の平均年収は800万円台とまだ余裕で1000万円以上を維持している他局よりも断トツで低くなってしまっている。

 正直若手ではワタクシよりも低い給与の方も少なからずいてそうで、こんな待遇でいい人材もアイデアも集まるはずもないだろうと(>_<)。

 でも応援はしていきたいです。爆死と言われようと「真夏のシンデレラ」みたいな”らしい”作品をこれからも期待してるんです。

 話は変わりますが、今年のサッカーJ1昇格プレーオフ。BSで16年振りの昇格を決めた東京ヴェルディの激闘を観ていて、ワタクシ涙しましたよ。

 予算もタレントも全盛期とは比較にならない。でもチーム一丸となって復活を目指す姿に50,000人を超える大観衆が駆け付けた。きっとあの日は、日本中の少なくないサッカーファンがヴェルディを応援していたことでしょう⚽

 月9も今のドラマ界での立ち位置はヴェルディとよく似ているかと。かつてのライバル、日曜劇場が正に横浜Fマリノスかな?

 ・・・ですので変なプライドは捨てて、結果や数字ありきではない、今までの歴史を大切にした月9にしか作れない作品群を愚直に生み出していく。そんな枠であってほしいと願っております。

 それでは今朝はこの辺で。皆様、本年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします🎍