2021年 月9ドラマ大総括!

 皆様、おはようございます!TOSHIXXXです。

 昨日、我が町大阪市で悲しい事件が起きてしまいました。北新地雑居ビルの火災。多くの方が亡くなり、どうやら出火の原因も放火ということで・・・。そのビルはワタクシも周辺地域も含めて良く知っているので、この年の瀬にやるせない気持ちになってしまいました。

 まずは亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。そして、再発防止につながるよう、警察各位の皆様方にはしっかりと捜査をお願いいたします。

 それでは気を取り直して、本日は毎年年末の恒例企画、今年の月9ドラマ大総括の記事をアップしたいと思います!!

 

 

1.「監察医 朝顔2」(主演:上野樹里)  

 まずはこの作品から。

 昨年秋からぶち抜き2クール、実に半年も続いた超大作ですが、飽きずに最後まで観れたのは一話完結事件モノ+家族のストーリーのハイブリッド作品であったからかな。ワタクシ的にはそう思っております。

 前作に比べ、より上野さんの家族の変遷に重点が置かれ、大河ドラマ的な要素が強くなった気がしました。

 時の流れは止まることがない。喜びも、悲しみも全てを押し流していく。そしてどんなに願おうとも、過去に戻ることはできない。

 祖父の柄本明さんの死、父親の時任三郎さんの認知症発症、そしてずっと行方を捜していた最愛の母親、石田ひかりさんの遺骨発見・・・。その一方で夫の風間俊介さんとの間に待望の第2子を無事に授かり。

  光と影のコントラストが実に効果的でした。でもきっと上野さん演じる、朝顔さんの人生は結局のところ、幸せなんでしょうね(*^^*)。

 コロナ禍により1クール遅れでスタートしたことにより、この作品のテーマだった東日本大震災、いわゆる3.11を放送中に迎えたことにも運命を感じました。

 前作の時は正直否定的に捉えていたんですが、コロナ禍がこの作品中に描かれている当たり前の生活さえ制限してしまっていて。何気ない日常に感謝することの大切さを、改めてこの作品に教えられた気がいたします。

2.「イチケイのカラス」(主演:竹野内豊

 春の月9。昔から月9は、春クールに多くの名作を生み出してきました。

 ・・・ということで、ワタクシ的にも今年の月9№1はこの作品で間違いない。そう思わせてくれたイチケイのカラス。この作品では久々に主役のキャラクターに大いなるパワーを感じました。

 竹野内豊さん演じる主人公の入間道夫。ふるさと納税大好きで、いつも悪戯ばかりしている一見昼行燈な裁判官ですが、法廷に立つと警察顔負けの職権発動で現場捜査に踏み切る行動の人。何より正義の人。

 無欲でありながら、己の信念には誰よりも忠実。バリバリのキャリア志向だった黒木華さんがどんどん彼に感化されていく姿も印象的でしたね。

 今年の月9では一番平均視聴率も高かったですし、医療モノ大渋滞の現状では貴重な新星ですよね(笑)。

 同じく春クールの名作となった「コンフィデンスマンJP」に続くヒットシリーズになるのか。来年以降の続編情報に期待したいですね(*^^*)。VIVA!!

3.「ナイト・ドクター」(主演:波瑠)

 劣化版コードブルー。敢えてそのコンセプトに踏み込んだ勇気。そこは買いたいと思う作品でございました。

 ド派手なドクターヘリに対して今作は夜間勤務専門病棟。そして出演者も決してショボくはないんですが、やはり山P、ガッキー、戸田恵梨香さん達と、キンプリ岸さん、波瑠さん、岡崎紗絵さん達を比べてみるとですね・・・。多分、設定上の世代も一つ二つ上なんでしょうし。

 ただ主演の波瑠さん自身、大ブレイクしなくていいからコツコツ息の長い活動をしていきたい。そう公言されている女優さんなので、結構楽しんでおられたのではないかとそんな想像をしてみたりもして。

 まあ日陰者の美学、それはしっかり表現されていたかと思います。世の中には必ず縁の下の力持ちが存在している。これぞ真のエッセンシャルワーカーと言いますか。

 コードブルーの影響で、ドクターヘリが格段に増えたらしいんですが、今作も夜間医療のすそ野の広がりに、是非寄与してほしいですよね~。

 何かずっとディスっている感じで申し訳ないんですが、この作品は久々の完全オリジナル作品でございまして、その点に関してはこの月9大好きオジサンは文句なしの高評価でございます!!平均視聴率も一応、2桁取れてますしね(*^^*)。

 後は花火とか屋上でのバーベキューとか🍉割りとか、夏をふんだんに感じさせてくれた演出も良かったです。

 まあ東京オリンピック開催時にビビって二週間も放送休止したのは(果敢に放送した日曜劇場とはホント、対照的でしたね~)正にチキンでしたが(苦笑)、全体的には医療ドラマには定評のある、フジテレビらしい佳作であったと思います。

4.「ラジエーションハウス2」(主演:窪田正孝

 実際まだ明後日に特別編が残ってるんですが、個人的にはもう終わりでいいかと(苦笑)。う~ん、前回2019年春クールの時は、これまた春の月9らしい傑作が生まれたと感じたんですが、今回はね・・・。正直、今年の作品の中で一番手抜きだった気がしました(@_@;)。

 正直、冒頭のラジエーションハウス再結成以降、最終回までの流れに全く進展が無かった。これは窪田さんと本田翼さんの恋の行方うんぬんだけでなく、前作を超えてやる。そういう意思がまるで感じられなかったと。

 恐ろしく保守的。まあキャスト陣は今年の作品群では断トツで豪華、💰も掛かってると思うので、映画化決定のニュースもそんなに驚きは無かったんですが、正直、再来年位の土曜プレミアム待ちでいいかなと(>_<)。

 主題歌も前回と同じで、ある意味この作品もコードブルーを意識していた気がするんですが、まだまだ守りに入っていい作品じゃなかった。小さくまとまってはいけなかった!!そう制作陣にはお伝えしたいです。

 個人的には映画も微妙な興行成績に終わり、その結果シーズン3も放送されない。そんな予感がしてなりません。

  悪い意味でのワンパターンが際立った作品ということで、不本意ながらワタクシ的には喝!!と言わせていただきます( ゚Д゚)。

5.月9よ、阪神化してない!?

 ・・・とまあこんな感じで、かなり辛口のコメントが多かった気がしますが、実は数字的には、今年の月9。絶好調だったんです( ゚Д゚)。

 2021年度は、全作品が平均視聴率2桁を獲得したんですが、これは実に2015年以来の快挙!そういう意味では月9復活宣言をしたくなるんですが、いかんせん個人的には、刺さる作品が無かったんですよね~( ;∀;)。

 この状態は我らが阪神タイガースとよく似ている気がします。阪神タイガースもかつての暗黒時代を抜けて、今ではAクラスは当たり前みたいなチームになりましたが、いかんせん勝負弱い。今年もヤクルトとの競い合いに屈したことは、記憶に新しいところです。

 個人的には非常に悔しかったんですが、四半世紀ぶりに優勝したオリックスとの日本シリーズを観ていると(久々にガッツリ観てしまいました!)、これはもう叶う訳がなかったなと。

 見事にヤクルトは久々のセ・リーグでのシリーズ勝者になりましたが、前年は最下位。でもこういうチームの方が、ファンとしては楽しいだろうな。そう思ってしまいます。

 最近の月9は全て結果から逆算して作品作りをしている感があり、大崩れしない。でも、やっぱりワクワクしないんですよ。そして、このままのやり方では日曜劇場を初めとするライバル達には、来年以降もずっと、水を開けられたままになってしまうんだろうなと。

 今年後半は水10ドラマも本当に良かった。「ハコヅメ」「恋です!」どちらも数字はイマイチでも、記憶には残る作品になりました。どちらも奇をてらった作りでなくても続きが気になったし、ハラハラドキドキもした。今年の月9には無かったものが、確かにあったんです。悔しいですね。

 そろそろ、冒険してほしい。今年は長編ラブストーリーの当たり年でもありましたから、月9にも原点回帰してほしい。

 機は熟したんじゃないかな。ワタクシ的にはそう感じられてならないんですが、またまた来年一発目は、一話完結モノなんですよね(苦笑)。

 まあ来年は寅年ですから、阪神タイガースも久々にペナントレースを制して、月9も視聴者に刺さる作品を送り出してくれる。そう期待して今年の総括は締めたいと思います。

 それでは今朝はこの辺で。皆様、良い休日を☀

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