「2022年 月9ドラマ大総括」

 皆様、おはようございます!TOSHIXXXです。

 昨日のブログでもお伝えした通り、一路東京に向けて、現在ワタクシは新大阪駅へ向かっている途上であります。

 天気を心配していましたが、幸い年末年始は太平洋側は晴天続きで比較的暖かいようでして。天に感謝でございます。

 それでは今朝は毎年恒例、今年放送された月9ドラマを一気に振り返りたいと思います!!

 

 

1.「ミステリと言う那れ」(主演:菅田将暉

 まずはこの作品。ワタクシ的には文句なしの今年の№1月9ドラマでございました。

 かつてのトレンディ・恋愛ドラマ路線を封印し、令和の時代に合った月9ドラマの在り方をずっと探していたフジテレビ。

 長い試行錯誤が続きましたが、遂に新生月9がここに誕生!!どの辺りでそう判断できるのか。これから少し述べていきたいと思います。

 まずは結果をしっかり出せたこと。冬クール制覇こそなりませんでしたが、若年層を中心にしっかりと視聴者をつかんで、最後まで世帯視聴率は2桁を維持。お見事でございました。

 作品としては主人公の久能整が最高にクールで、格好良かったです。天下の菅田将暉さんが演じるんだから当然と言えば当然なんですが、それでもいわゆる絶食系?男子をここまでクレバーかつ魅力的に描けるのは、やはりキャラ映えするドラマ作りに長けた月9ならではですよね(*^^*)。

 肝心のストーリーも一話完結のミステリーのレベルが高く、デュアルストーリーの白石麻衣さん変死の謎も、永山瑛太さんを初めとする実力派を配して丁寧に追ってくれました。後述する作品群が壊滅状態だっただけに、本当に今作だけ突然変異での高レベルでしたね(笑)。

 そして最近の月9が何故か追い求めていたダークな世界観、それこそGLAYからディルアングレイになってしまったかのように(苦笑)、こちらの方もようやく違和感なく描けるようになったなと感じました。

 特に主人公の久能整も負っていた児童虐待のトラウマ。作中でも事件の中で、どの他局よりも生々しくリアルな描写が出来ていました( ゚Д゚)。

 果たして本当にこの路線が正解なのかは分かりませんが、とにかく制作陣の本気度と完成度が段違い。来年予定の映画化も、大ヒットしそうですよね~。

 とにかく今年の月9は何か違う!そんな夢を少しだけ見せてくれた(苦笑)、「ミステリと言う那れ」でございました。

2.「元彼の遺言状」(主演:綾瀬はるか

 長い人間の歴史の中には、悲劇を生む出会いというものがありまして。

 古くはローマの英雄カエサルクレオパトラ。中国の黄金時代、大唐帝国玄宗皇帝と楊貴妃。そして我が日本でも太閤豊臣秀吉淀君・・・等々。

 好事魔多し。新進気鋭のミステリー作家という触れ込みだった原作者の新川帆立さん。本作品も「このミステリーがすごい!大賞」を受賞し、何と次のクールも別作品をドラマ化決定と月9陣営が物凄い入れ込みようだったんですが、結果は・・・。これは正に出会ってはいけない二人。破滅へのタッグになってしまいました(>_<)。

 結果だけで云っても、この作品で月9は7クール振りに平均視聴率が1桁に転落。しかも右肩下がりで下がっていきましたから。中々に厳しいモノがありました(涙)。

 色々敗因はあると思うんですが、このミス大賞の事件が三話位で早々と完結してしまい、そこから一話完結の新展開を迎えたんですが、そのシフトチェンジに失敗したことが一番の原因だと思います。

 それこそ先日まで放送されていた日テレ日曜ドラマ「霊媒探偵 城塚翡翠」並みに全くテイストを変えるとかまですれば面白かったんでしょうが、じっとり暗い展開はさほど変わらず。正直最後の方はネタ切れを無理やり続けている感すらありましたからね・・・。

 後は月9が時々やらかすミスキャストも致命的でした。綾瀬はるかさんは、後述する杏さんと同じで基本的にフジテレビのドラマには合わない女優さんだと思いますし、大泉洋さんも無駄遣いとしかいいようのないキャラでしたしね~。

 正直、話自体が非常に凡庸でした・・・。常勝女優、綾瀬はるかのキャリアに傷を付け、更に期待薄の次回夏クール作品も勿論撤回できない。正に詰んでしまった状況で、冬の上昇気流が完全にここでストップ。

 あーあ、今年も結局やらかしちゃうのね。タイトルだけは妙に月9ぽかったけど(苦笑)。今年は流石の「春の月9」も形無しでしたね~。

3.「競争の番人」(主演:杏)

 前作で死に体となってしまった新川作品。期待できない今作もやはり・・・。個人的には最後まで何かしながら流し見。そんな本作でございました。

 まあ、公正取引委員会っていうのは中々マニアックだったんですが、いわゆる特殊なお仕事モノは月9に合ってないかと。

 こういうテイストだと日テレ水10ドラマにやはり一日の長ありですよね。かつては石原さとみさんの「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」や、古い所では今は亡き竹内結子さんの「ダンダリン 労働基準監督官」みたいなドラマ史に残る作品を生み出してますからね~。

 月9ってね、基本的に水10みたいな深堀りが出来ないんですよ。良くも悪くも軽さがウリなんですから。だから職種でニッチを狙うのではなく、「風変わりな裁判官」みたいなキャラ勝負(勿論昨年のスマッシュヒット「イチケイのカラス」ですよね!)で攻めた方がいいんですよね。

 後はこの作品のヒロイン、杏さんも月9にはミスキャスト。助演だとありだと思うんですが(昔長谷川博己さんと出てましたよね)月9の主人公たる女優さんって、いわゆる男好きのする女性でないとダメと言いますか・・・。演技力は微妙でも、華がある方がいいかのかなと。

 その点では原作の新川さんにとっては、演技力は折り紙付きですが、どちらかというとユニセックスな雰囲気が持ち味の、綾瀬はるかさんと杏さんが主演というのも運が無かった気がしますね(>_<)。

 今年の春と夏に関しては月9のカラーに合ってない大物を無理に連れてくるより、思い切って本田翼さんや新木優子さん辺りを起用しても良かったのかな。そんな気もいたしましたね。

4.「PICU 小児中治療室」(主演:吉沢亮

 最後はこの作品。先の秋ドラマ総括では語る気にもなれない、そうぼやきましたが流石に月9大総括ではそうもいかない。書きます、仕方ない(笑)。

 一言でいえば、今の月9の在り方、悪い面が全部出た作品。結果も3期連続の平均視聴率1桁で散々でしたが、今後の反面教師にはこれ程格好の作品はないかとも。

 厳しい言い方になってしまいますが、月9をこよなく愛するオッサンの戯言としてお付き合いいただければと思います。

 テーマ、キャラクター、ストーリー全てが大失敗。そもそも論ですがワタクシ言いたいです。

 何で「silent」を月9でやらなかったの!?

 キャストが地味だから?ヒットしそうにない、そう予想してたから?

 でもね、こんな劣化版「監察医 朝顔」を見せられるくらいならそっちの方がよっぽど良かったんじゃないかなと。攻めてる月9、冒険してる月9を久々に観たかったです・・・。

 まあそれは置いといて、北海道の小児医療の現状と未来を描きたい。そんな壮大なコンセプトを月9が描ききれる訳がなく、結果は道内某市町村から北海道が後進地域であるかのような誤解を広めているというクレームが入る、最悪の結果に終わってしまいました(>_<)。

 後はキャラも皆暗くて、弱弱しくて。主人公の吉沢亮さん演じるしこちゃん先生こと志子田医師が特に意味不明でした。ずっと想いを寄せてた?生田絵梨花さん演じる幼馴染が結婚して妊婦になってる状態で、仲良く過ごしている様も(多分全くアクションも起こしていなかったと推察される)理解できず。

 なんだよこのチキン野郎!今じゃこういうのを草食系っていうの?と流石に引きました・・・。

 方向性が間違ってるとどんなにタレントを揃えても勝てない。無かったことになってますが、正に先のW杯で森保ジャパンがコスタリカに負けた試合みたいなもんですよ。

 安田顕木村文乃イッセー尾形菊地凛子、そして大竹しのぶ。おまけに主題歌は中島みゆき。これだけの実力派、ビッグネームを集めといて何でこんなにワクワクしない作品が出来上がるのか。正直悲しくなりました。

 特に大竹しのぶさんの死に至るエピソード、要らなくなかったでしょうか。大竹さん退場後の残りニ話の方が逆に観やすかったのが、何かもう本当にイタかったです(涙)。

 肝心の患者の子供達も変にマセたガキ共の恋愛話をぶっこんだり、全力をつくしているPICUメンバーに、子供達や保護者がカスハラレベルでクレーム入れまくってるのもなんだかな、と。ホント、迷走してるよね~月9。そう感じてしまいました(>_<)。

5.来年こそ、月9の逆襲が始まるかも!?

 まあこうして今年も言いたい放題してしましましたが(ごめんなさい)、「PICU」で陰極まれり、というか膿をある意味出し切れた気もするので、来年こそいよいよ月9の本格反攻が始まる。ワタクシは、そう信じてます。

 来年1月からスタートする「女神の教室~リーガル青春白書~」。正直作品自体はまた微妙な感じがしますが、主演は北川景子さんということで、個人的にはやっと月9女優(主演は意外にも初とのこと)キタ~!!という感じですね(*^^*)。

 他局でも「リコカツ」や「家売るオンナ」などのヒット作品がありますが、今でもキラキラオーラ全開の北川さんにはやっぱりフジテレビドラマが良く似合う。お帰りなさい!!

 そして春クールは遂に9年ぶりに我らがキムタクが「教場」で主演決定と、次々と真打登場でやっぱりそう来なくっちゃ、月9!!ワタクシは、今から楽しみでございます(*^^*)。なんだかんだ言っても来年も月9ラブ💛ですよね。

 それでは今朝はこの辺で。最後になりましたが本年も読者の皆様、大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m