「世にも奇妙な物語 24年夏の特別編」を観て

 皆様こんにちは、TOSHIXXXです。

 昨日放送された半年に一度のお楽しみ、世にも奇妙な物語 夏の特別編。今回は久々の当たり回との評判で、今朝録画を観たワタクシもそう感じたため、感想をアップしたいと思います!

 

 

1.追憶の洋館(主演:若村麻由美

 今回は文句なし。今夏の№1にして近年クオリティがダダ下がりの中、久々に奇妙の名作選に残るだけの作品だった。ワタクシはそう感じております。

 霧深い洋館、記憶を失った女性の前に現れた4人の老若男女。どこかで見たような気がするけど、一体・・・。

 主演が奇妙ファンにはお馴染み、若村麻由美さんというだけでも期待してしまいますが、4人の正体がかつて自分が書いた小説の中の登場人物だった。そして彼等は殺人事件の被害者でもあり、読者がページをめくる度に苦痛を味わうと(>_<)。

 天霧さんと呼ばれてそんな名前じゃないと答えたのは筆名だったから。今思えばここから捻りが効いていましたね。最近の奇妙クオリティなら若村さんはせいぜい、狂ったサイコパス殺人鬼止まりのオチになる所がしっかりそれも超えてきたと。お見事でございました!

 事故死したことにより、自分も遺作の登場人物になり、永遠の責め苦を味わう。しっかり王道のバッドエンドで終えたことも、流石でございましたよ~。

2.友引村(主演:原菜乃華

 山奥の集落、葬儀と喪服、怪しげな儀式。こちらも長年の奇妙ファンなら堪らない、和風テイストのお馴染みの設定。しかし今作はタイトルからして結末が読めてしまい、「追憶の洋館」程のインパクトはなくて。文字通り、惜しい!作品でございましたね。

 ただラストに壮真の体を乗っ取ったヤマトが、主演の原さんに「この村からは出れない。君は選ばれたんだよ、僕のお嫁さんに」と迫るバッドエンドは、こちらも奇妙の魂は死なず。という印象を受けましたね。

 最近はコンプラでがんじがらめで、自主規制しかねないシーンをよくぞ放送してくれた。子供に悪影響、とかのたまうなら「スマホは20歳になってから。」と規制した方が余程理に叶うと思いますからね(*´ω`)。

 

3.人類の宝(主演:高杉真宙

 人間国宝。元々はそこに着想を得たのでしょうね。近未来的な世界観に、主演の高杉さんは勿論のこと、新納慎也さん等、出演陣の演技力がしっかり馴染んだ佳作でございました。

 ただ、養殖とかと同じで保護すれば生産者が期待するものが計算通りできる、そう簡単にはいかないでしょうね。特に芸術分野などは特に。

 不遇な人生や作品の散逸のリスク、そういったスパイスがないとマスターピースにはなりえない、それこそ生成AIが生み出す既製品の粋を出ない。そういうことになるのでしょうから・・・。

 ラストにメガヒットを飛ばし過ぎて、多様性に悪影響として高杉さんが冷凍保存されてしまったラストは考えさせられました。米国を中心に広がる、勝者総取りの行き過ぎた資本主義はコロナ禍を以てしても終わらせることが出来ず。

 ワタクシは全然保護してもらっていいですよ!もし対象にしていただけるのなら(笑)。

4.週刊 元恋人を作る(主演:高橋ひかる

 本作はこの作品だけが原作アリ。短いweb作品だったようですが、恋愛あるあるを上手く取り入れていて親近感を覚えました。確かに、男の恋愛は上書き保存ではなく、名前を付けて各自保存なのですよ(笑)。ただ上半身だけで25万円は、流石に高過ぎですかね(>_<)。

 高橋ひかるさんの同級生役、中々いい演技してるし、どこかで観た気が・・・そう思っていたら、日向坂46の富田鈴花さんだったんですね!!今後は女優業が増えるかもしれません✨

5.奇妙の今後はいかに

 さてもう平均視聴率2桁を記録することはないにしても、久々にらしさを見せてくれた今回の奇妙。勝因は原点回帰と若さにシフト。この二点にあったかと思います。

 今回は基本的にバラード系の話はなく、バッドエンド若しくはビターエンドな内容でまとめてくれました。後はこの令和の御代で可能な範囲で、地上波としてギリギリの表現をしてくれたのではないかと。

 後は若さにシフトということで、女優陣で云えば原菜乃華さん、恒松祐里さん、高橋ひかるさんといった、ポスト浜辺美波を伺うホープの方が沢山出演されてましたね。そして今回はオフィスが舞台の話が全く無かったことも若者シフト、それが功を奏していたと感じます。

 ただタモリさんのナレーションや、足取りが明らかに衰えていて本当にそれが心配(>_<)。30年来の奇妙ファンとして、案内人はタモリさん一代限りを強く望んでおりますので、残り少ないかもしれない奇妙を、これからも大切に見守っていきたいと思います。

 それでは今日はこの辺で。少し早いですが、皆様、素敵な悪夢を👿