「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」を観て

 皆様明けましておめでとうございます!TOSHIXXXです。

 災厄続きの2020年も既に過去。遂に新しい2021年が始まりました(*^^*)。まだまだ大変な状況は続きますが、日本列島一丸となって、この危機を乗り越えなくてはいけませんね。

 それでは昨夜放送された「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」の感想をアップしたいと思います!

 

 

1.現実に真っ向から向き合ったストーリー

 今作はリアルタイムな時間設定でございまして。

 2016年秋放送時で事実婚を果たした津崎平匡(演:星野源)と森山みくり(演:新垣結衣)のその後。

 みくりの出産を機に二人は入籍。出産までのドタバタと、待望の第一子、亜河ちゃん誕生後に降りかかるコロナ禍。脚本の野木亜希子さんが新春早々、我々視聴者に一切忖度することなく、問題作とも云えるSP版を届けてくれました( ゚Д゚)。

 夫婦別姓、同性愛、育休問題、ワンオペ育児・・・。このドラマらしく様々な社会問題を取り扱っていましたが、何と云っても今回の目玉は終盤で二人が飲み込まれていったコロナ禍。

 乳幼児にどう影響するのか分からないまま混乱する二人。みくりの実家がある千葉県の館山市への疎開、その後の緊急事態宣言。

 離れ離れにならざるを得なかった二人が、一瞬だけマスク姿のまま手を振りあったクライマックス。そして全てが終結(マスクなしでハグもしてました)したかのようなラストシーン。我々視聴者に一抹の希望を感じさせて、物語は幕を閉じました。

 コロナ禍を描くことには否定的な感想が目立つんですが、ワタクシ的にはよくぞ踏み込んでくれた。そう拍手したい気持ちでして。

 このご時世、せめてドラマの中では現実を忘れていたい。それも一理あるんですが、やはりこの作品で多くの視聴者に改めてコロナ禍という現実を提示した。気の緩みを戒めた。それは大きいことだと思うんです。

 それに登場人物の山さんや百合ちゃんは、現実でも大打撃を受けているバーの経営者や化粧品メーカーの社員。この事からも扱わない訳にはいかなかったのではないかと。

 確かにこのドラマらしいコメディ感はありませんでしたが、もうこの二人は夢見る頃(恋愛)をとっくに過ぎて、現実(出産)というフェーズに入っている。それこそそんなにキュンキュンはしていられない訳で。 

 したがってコロナがあっても無くても、前作とはテイストの異なる作品になった。これは動かしようのない事実だったと感じます(;'∀')。

 

2.野木さんの暴投もチラホラ・・・

 とはいうものの、ワタクシも手放しで今回のSPを称賛している訳ではなくて。所々やり過ぎだろという箇所も見られました(>_<)。

 視聴者によってその議論は尽きない現状なんですが、ワタクシが一番?だったのは志村けんさんの死を取り上げていたこと。

 WHOのテドロス氏登場とかはこのドラマらしくて良かったんです。でもあんなに軽い感じで志村さんの死を取り上げていたのはどうなのかと。

 ファンだという設定だった宇梶剛士さんも、演じていて複雑だったでしょうし、そもそも「8時だよ!全員集合」で大きな恩恵をTBSは受けている訳です。

 (取り上げてなかったですが)他にも岡江久美子さんも「はなまるマーケット」で大きな貢献を果たしている。よって不幸にもコロナ禍で命を落とした芸能人の方々について、他局以上にTBSは取り上げてはいけないんです。アンタッチャブルなんです!!今回ばかりは野木さんの暴走を、全力で止めるべきだったのではないでしょうか・・・。

 同じ女性脚本家でも、大石静先生ならまず取り上げないだろうし、森下桂子さんもTPOを弁えて硬軟使い分ける方なので、絶対にこのSPでは志村さんの死をネタにはしなかったはず。

 悪癖、と言うよりもはや加虐趣味、サディズム。前からうっすら感じていましたが、野木さんにはそんな一面がある。迷惑系ユーチューバーにも通ずる倫理観の欠如。ワタクシは昨夜、悲しくもそれを確信してしまいました。

 作品の完成度の高さには勿論意義はないんですが、志村けんさんの尊厳を貶めているような(志村さん自身、本当に礼節を重んじる方でしたから)恩を仇で返すような演出。その一点に対しては、ワタクシは非常に不快感を覚え、この場で断固抗議させていただきます!!

 3.我らがガッキーの、これから

 今作は決して我々視聴者が手放しで楽しめる作品ではなかった。そういうことになってしまうんですが、もう一つ感じた大きな不安。それは久々にドラマ主演を果たした我らがガッキーこと、新垣結衣さんの今後についてです(>_<)。

 とっくに三十路を過ぎたガッキー。勿論皆大好きな健康的な美しさは健在なんですが、それでも20代前半に見えるか。そう尋ねられたら迷わずノー。さすがのガッキーも今やどう見てもアラサーの女性。こればかりは間違いないと思うんです。

 昨年夏クールの「親バカ青春白書」でもガッキーは新米ママを演じていました。年齢的に今までのようなアイドルっぽい役はできない。そのためのシフトチェンジ。しかしそこで以前からの課題である演技力。今回もマタニティブルーで泣き崩れるシーンなどで顕著に感じてしまいました(>_<)。

 同世代の戸田恵梨香さんや多部未華子さんは元々演技力も高いし、結婚もされているので今後は母親役がますます板に着くはず。

 少し上の綾瀬はるかさんや深田恭子さんのような、年齢を感じさせない役柄を攻める選択肢もありますが、それも(より一層の)高い演技力を求められることは必然でございまして。

 実はかなりの視聴者の方が、ガッキーの限界を感じてしまったのかもしれません。最後のアイドル女優とも呼ばれた我らがガッキー。最大の武器であるガッキースマイル。その神通力が衰える日が来ようとは・・・。正にこれからが、ガッキーの正念場だと思います。

 個人的には「掟上今日子の備忘録」の続編を制作するなど、今の内に試行錯誤していただきたい。そう感じたんですが。勿論これからも応援させていただきますけどね(*^^*)。

 それでは今朝はこの辺で。明日から仕事始めの方が多いと思いますので、良い休日を☀

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