ZARDとSARD UNDERGROUND 新たなる軌跡~坂井泉水さんを偲んでⅣ

 皆様おはようございます。TOSHIXXXです。

 コロナ禍でも月日は巡る。今年もこの日がやってまいりました。5月27日はいわずと知れた、ZARD坂井泉水さんの命日。早くもあの悲劇から、14年もの時が流れました。

 今年はZARDのデビュー30周年。間違いなく、メモリアルイヤーでございます。気が付けばこのブログでの坂井さんの追悼記事も、5回目になりましたね・・・。

 しかし、いつまでも在りし日の坂井泉水さんを偲ぶばかりではなく、彼女の遺志を継ぐアーティストも現れていて。

 昨年はシンガーソングライターのUruさんを取り上げましたが、今回はZARDのガチの後継者、「SARD UNDERGROUND」を取り上げたいと思います。

 

 

1.昨年で180度見方が変わる!!

  今だから言いますが、ワタクシ、元々彼女達には否定的だったんです(>_<)。

 SARD UNDERGROUNDは、神野友亜(Vo)、赤坂美羽(G)、杉岡泉美(B)、

坂本ひろ美(Key)から為る4人組バンド。中でもボーカルの神野さんはアマチュア時代に台湾の音楽アプリで日本人として最高の人気を誇っていた実力派(実際、相当な額を稼いでおられたとか・・・)。

 当然そんなメンバーを揃えているのだから、SARD UNDERGROUNDは単なるZARDコピーバンドではない、少なくとも坂井さんには最高レベルの敬意を払っている。それは充分分かっておりました。

 しかし、当初ワタクシはどうにも彼女達を受け入れられなかった。完全に衰退期に入っているビーイングが、ZARDの遺産で生きていかないといけないことは分かっている。だから将来坂井さんのAIが登場したとしても、きっと受け入れるし、応援する。

 でもZARD全盛期以降に生まれた彼女達が(平均年齢は20代前半)自分の人生を、故人である坂井さんに完全に委ねてしまう。それってどうなのかなって。昨年のブログでは親の遺産で生きるニートみたいにはならないでほしい、そんなひどいことまで書いてしまいまして(>_<)。

 強すぎるZARD愛故の、反発。そんな頑ななワタクシの心を変えてくれたのは、同じ職場の盟友S氏でございました。彼は当初からSARD UNDERGROUNDのファンで、ワタクシにせっせと音源を薦めてくれたんです。

 後述しますが、彼女達のアルバムを聴いている内に、段々と拒絶反応が薄れてきて。それなら実際に観に行こうと昨年11月8日(日)夕刻のライブに応募したんですが、ワタクシの不遜な態度が祟ったのか、当初は全然チケットが当たらなくて(苦笑)。

 少し後悔が入った頃に、何と同日の14時からの追加公演が決定して、無事チケットをゲット!!最終的には意気揚々と大阪の堂島リバーフォーラムまで、S氏共々彼女達を観に行きました。

 コロナ禍ということもあり、マスク完全着用で応援は拍手のみ。そんな厳しい制約のあるライブでしたが、それを差し引いても本当に素晴らしい内容で。流石はビーイング所属のアーティスト。

 実力だけではなく彼女達の謙虚な姿勢にも、ワタクシは大いに感銘を覚えました( `ー´)ノ。百聞は一見に如かず。正にその言葉を象徴する一日でございました。

 今年は今のところライブの予定もなくて残念ですが、彼女達の音源は完全にワタクシのヘビーローテーション。という訳で、ここからは彼女達が発表した二枚のトリビュート(カバー?)アルバムをご紹介したいと思います。

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2.「ZARD tribute」を視聴して

 まずは収録曲の内容です。

 01 君がいない 02 愛は暗闇の中で 03 揺れる想い 04 マイ フレンド

 05 突然 06 負けないで 07 心を開いて 08 DAN DAN 心魅かれてく

 09 あの微笑みを忘れないで 10 きっと忘れない 11 Dont you see!

    12 少女の頃に戻ったみたいに    13 もう少し あと少し・・・ 14 永遠

 まあZARDファンならずとも、一度は聴いたことのある楽曲のオンパレード。特に03~08辺りまではそのまま平成の名曲選としてもいい位のラインナップでございます。

 しかしワタクシが好きなのは後半。10の「きっと忘れない」辺りからが最高の流れでございます(*^^*)。

 「きっと忘れない」は坂井さんの映像作品でも一番好きなんです。20代後半の一番美しかった頃の坂井さんが地味なカジュアルスーツ姿で、冬の純愛を甘い声で熱唱する。サウンドはロックでも、メロディーラインがどことなく松田聖子さん風ですし。

 ラストの「信じたい 信じてる あなたが~🎄 変わらぬ ように」く~、ここでノックアウトされない男子諸君はいないだろ!!ホントにそう断言できるクオリティなんですよね~。

 そんなちょっと(かなり?)少女漫画チックな坂井さんに比べて、神野さんバージョンは幾分大人。神野さんは可憐な外見と違ってかなりのハスキーボイスですから、いい意味で坂井さんの物真似にはならないんですよね。

 したがって神野さんバージョンはある意味、よりクリアな空気感に満ちて、そしてこの曲本来の疾走感が際立っている。このアルバムのベストテイクだと感じています(*^^*)。

 しかし、ワタクシが一番好きというか、心を揺さぶられるのは13「もう少し あと少し・・・」なんですよね。

 元々原曲は単なる不倫の歌(彼の生家を見に行ったとか、実は結構なホラー歌詞ですが・・・)でしかなかった。しかしこのアルバム内では、アレンジが素晴らしく(出だしのオルゴール風のイントロから鳥肌モノです)、神野さんのクールなボーカルがぴったりはまって、とんでもなくクオリティがアップし、一種の霊性すら感じてしまうのです\(◎o◎)/!

 そんな神カバーを聴いているとワタクシは何故か、1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故のことを思い出してしまうんです。当時、ワタクシはまだ小学生でございました。母方の田舎で従兄弟達と燃える御巣鷹山の映像を見て。今でも鮮明に覚えております。

 亡くなった方は実に520人。今もなお、世界航空史上で一番の犠牲者数。非常にショッキングな事故だった訳ですが、その真相は知れば知る程深遠で。この事故の真相は米国でいう所のケネディ大統領暗殺にも匹敵するミステリーだと、個人的には感じているのです( ゚Д゚)。

 ここでは敢えて詳しくは語りませんが、この事故に関わるキーワードを拾い集めていくと(自衛隊のオレンジミサイル、幻の日本製OSだったTRON開発者、何故か御巣鷹山に昔から建てられていた520体の石仏・・・etc)この事故が、90年代(平成時代)からの日本凋落、失われた30年、今も貧しくなる一方の暗黒日本の、トリガーになってしまったことは確かなんだろうなと思うんです(>_<)。

 そんな訳で非常に個人的意見ではありますが、この曲は当初の坂井さんの意思を大きく超えて、今の私に超常的なメッセージを投げかけてきているのです!!勿論その他も皆様一度は聴いたはずの名曲揃い。まだ神野さんのボーカルが未完成であった感は否めませんが、それを差し引いても必聴の一枚でございます♬

 

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3.「ZARD tribute Ⅱ」を視聴して

   こちらも収録曲からのご紹介から。

01 君に逢いたくなったら・・・ 02 眠れない夜を抱いて

03 あなたを感じていたい 04 星のかがやきよ 05 こんなにそばに居るのに

06 息もできない 07 ハイヒール脱ぎ捨てて 08 Get Ure Dream

09 Top Secret  10 好きなように踊りたいの 11 瞳そらさないで 

12  Oh my love

  誰もが知る代表曲は大方前作で披露しているため、今回は一気にマイナーな選曲に。

ただある程度のZARDファンなら誰もが興味津々のラインナップ。そう呼べるのではないでしょうか(*'▽')。

 今作は前回よりバンドとしてのグルーブ感、神野さんのボーカルもよりプロとしてブラッシュアップ。聴き応えは格段に上がっているんですが、ワタクシが特に印象深いのが07と12。坂井さんと神野さんの存在の差異が絶妙な対比となっております。

 神野さんはまだ21歳、一方の坂井さんは25歳以降にブレイクした。平成初期は今程アラサーが若者若者していませんでしたので、この二曲を歌うお二方の実年齢体感は10歳位は優に離れていたのではないかと思います( ゚Д゚)。

 実際に神野さんはインタビューで「ZARDの歌詞は、ほとんど私が経験したことがない物ばかりです。」そう語っているんですが、「ハイヒール脱ぎ捨てて」は正にアラサー女子の大恋愛が終焉したことを伺わせる曲で、神野さんにとっては未知の領域だと思います。

 したがって一番カラオケ感が強いんですが、逆にそこが正直でいい(笑)。後はアレンジ(ギターリフとか)が本当に秀逸だったんだな~と再確認できましたね。

 一方、ラストの「Oh my love」はそれこそ20歳前後の学生の、キュンキュンした恋愛がぴったり当てはまる曲。

 正直ZARD時代は、坂井さんの実年齢に合って無くない?(「負けないで」以前の大人路線を思えば特に)という違和感が正直あったので、令和を迎えた今、神野さんが歌ってくれてまさかのジャストフィット!!

 このカバーに関してはSARD UNDERGROUNDに軍配が上がるとワタクシ、感じております(*^^*)。

 残念ながら昨年のライブでは「ハイヒール脱ぎ捨てて」は聴けなかったんですが、後はほぼこのアルバムからの曲が中心だったのでワタクシには余計に印象深い。こちらもZARDファンは必聴でございますよ~。 

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4.坂井さんも応援してくれてるはずです!!

 以上、今年は坂井泉水さんを偲びつつ、新たな(ビーイングにとっても)希望の光になりつつある、SARD UNDERGROUNDについてご紹介させていただきました。

 繰り返しになりますが、昨年は否定的だった彼女達への思いは180度転換。そして遂に来る7月7日の七夕に、初の完全オリジナルアルバム「夏の終わりに・・・」(かつてのT-BORANのミニアルバムと同じタイトル!)が発売されることが決定しました、VIVA!!

 彼女達が自分達自身の道を進み始めたことを、きっと天国の坂井さんも喜んでくれていることでしょう。実際坂井さんと彼女達は親子程年が離れている。本当に大切な娘達なんですよね。そしてワタクシもしっかりと新譜を購入&視聴して、またS氏とライブツアーに参戦したいと思っております(*'▽')。

 最後に先日ZARDの最新オフィシャルフォトブック「THE WAY」を購入したんですが、その中に一昨年のブログでも紹介した、坂井さん直筆のメッセージが記されていて。

”長い人生には どうしても避けられない道がある そんな時は黙って歩くんだョ”

 あの時は本当にどん底・・・辛かった。でもこの言葉を励みに歩み続けていたら、少しずつ光が射してきて。新しい出会いもありつつ、何とか今も社会人として生きることができていて。感謝しかありません。そしてコロナ禍が終われば、自分の人生の第二章が始まる。今ではそう確信しております!!

 かつて坂井さんは以前の記事でも紹介した「いつかは・・・」という曲で、”忘れないで ずっと あなたの中に 生き続けるわ”と歌っておられましたが、これは決して未練だとか怨念だとか、そういうドロドロしたものではなくて。

 坂井さんを心の中に留めている限り、坂井さんはいつでもそっと私達ファンの背中を押してくれる。前に進んで行くための、力をくれる。追い風になってくれる。絶対に、そういうことなんだと思うんです。

 ワタクシ、これからも坂井さんの数々の愛ある言葉を胸に、ZARDの音楽と共に生きていきます( ^)o(^ )。ワタクシがどれだけオッサンになっても、坂井さんはずっと魂のお姉さんですから。あ、勿論ダークな90年代ビジュアル系も引きずりながらですけどね(苦笑)。

 それでは今年もこの辺で。最後にいつものように近所で見かけた満開の花々を、坂井さんに捧げます。”歌姫 坂井泉水よ 永遠に”

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