「ゴールド!」を観て

 皆様こんにちは。TOSHIXXXです。

 新型コロナウィルスの感染拡大により開始が遅れている春ドラマですが、我らが月9「SUITS」の第2シーズンは無事明日からスタート。楽しみでございます(*^^*)。

 充分出演者や、制作スタッフの方々の感染には注意しないといけないですが、春らしく明るい作品ですので、今の暗い世相を少しでも照らしてくれたら。そう期待しております。

 それでは先程再放送されたNHK「ゴールド!」の感想をアップしたいと思います!

 流石は第43回創作テレビドラマ大賞作品。非常に地味で渋い作品ながら、ストーリーがしっかりしていて、テーマ性もふんだんに盛り込まれている。面白かったです。何より藤竜也さんと吉行和子さんの演技が、今更ながら最高でございましたね。

 50年無事故無違反だった(勿論ずっとゴールド免許ということですよね!)元教師の藤竜也さんが、人生初の信号無視を犯したとして違反切符を切られてしまう。

 藤さんは抗議しますが、坂東龍汰さん演じる若い交通警察官は自分の仕事は絶対だと一切忖度しない。

 そんな二人のバトルから物語はスタートしますが、メインのエピソードは認知症を患う妻の吉行さんを軸に展開。

 老々介護や高齢ドライバーの誤運転問題を取り上げながらも、藤さんは交通違反に逆ギレする弁護士に絡まれる坂東さんを助け、坂東さんも徘徊して行方不明になった吉行さんを保護する。ラストの二人の間には友情にも似た絆が出来ていました。

 肝心の信号無視は、藤さんが交差点で突然吉行さんが待ち合わせが・・・と言い始めたことに気を取られ、赤信号を見落としたのではないかと気付き。藤さんは自分の不注意を素直に坂東さんに伝えることが出来ました。

 まあここまででも充分レベルの高い作品と云えたと思うんですが、ラストが流石は大賞作品。

 吉行さんが徘徊していた交差点と声を上げた場所は同じ。その脇の駐車場には一台のオープンカーが置かれていました。奇しくもそれはまだ二人が若かりし日、藤さんがドライブしながら吉行さんにプロポーズした車にそっくりで・・・。

 吉行さんはその車の傍で藤さんを待つために飛び出していた。一番大切な夫とのエピソードだけはしっかり覚えていてくれたんですね(*^^*)。優しい気持ちになれる、素敵なオチだったと思います。

 このドラマで、昨年までは高齢者ドライバーや老々介護が社会問題になっていたな。改めてそのことを思い出しまして。そんなことも遠い過去と感じてしまう程、今は本当に前例のない非常事態だと痛感いたしました(>_<)。

 今、世代間の断絶も問題になっていますが、このドラマのように真っすぐ自分を発信していけばいいのかな。高齢者が若者を責めて、若者がそれに反発していても何も始まらない。

 このドラマのように主義主張はあれど、それはそれでまずは相手の立場になって想像力を膨らませる。他にも医療従事者やその家族への差別や偏見とかも。まあこれは中国やインドの他のアジア諸国でも同じことらしいですが。

 欧米のように拍手まではできなくても、最低限の敬意は持たないと。日本人は原発事故の頃から何も変わっていないし、そういう狭量な所は白人に比べて、我々有色人種が明らかに劣っている欠点だと・・・。

 今は連帯が大切だし、そうしなければきっと危機は乗り越えられない。ワタクシはこのドラマを観て、改めてそう感じました。

 それでは今日はこの辺で。これから無観客の桜花賞でも観て、しばし気を紛らわせたいですね🐎

f:id:TOSHIXXX:20200412151932j:plain