夏に聴きたいビジュアル系~黒夢「Cruel」刺さるコンテンツ(17)

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

 西野ジャパン、ベルギーに無念の逆転サヨナラ負け( ;∀;)!!

 後半2-0とリードした時にはこれはイケる!!そう思ったんですが・・・。やはり現実は厳しいものでございました。

 ただ個人的には大健闘だったと思います。前回コテンパンにされたコロンビアにリベンジし、今日は世界ランキング3位ベルギーをあわやという所まで追い詰めました。

 まだ川島選手のことを批判している人もいますが、単純に実力に差があり過ぎました。史上最強世代と呼ばれるベルギーは、今大会に掛ける気持ちが半端ないです。次戦のブラジルにも必勝の覚悟で臨むでしょう。仕方がありませんよね。

 北中米カリブ海地区の絶対王者メキシコも7大会連続でベスト16止まりですし、それだけベスト8への道は厳しいのだと。

 ただかつて(日韓の頃)は同レベルだったベルギーがここまで躍進した理由をしっかり日本サッカー協会が研究し、採り入れてくれたらいいのではないでしょうか。

 今のベルギーの様に若手を育成し、史上最強世代を作る。組織力だけで勝負するならやはりベスト16が限界だと思うので。

 初出場で3位になった後、低迷していたクロアチアが今回ベスト4までは行けそうな勢いで勝ち進んでいるのも、やはりレアルマドリードの10番モドリッチ選手を軸とした最強世代が誕生したからですものね。

 いつの日か今日のベルギーのように、世界の強豪チームで活躍する選手ばかりが集結した日本代表が誕生することを祈っております。

 何はともあれ、ありがとう西野ジャパン!!充分夢を見させてくれました。胸を張って日本に凱旋してほしいと思います。

 ではすっかり暑くなってまいりましたが、今日はそんな夏にピッタリの涼しげなビジュアル系の名盤を。

 カリスマ清春さんが率いた黒夢のメジャー2ndアルバム(ミニアルバムですが)「Cruel」をご紹介したいと思います( ^)o(^ )。

 

 

1.メジャーシーンへ殴り込み!!ハイクオリティのミニアルバム

 「生きていた中絶児」(ミニアルバム)「亡骸を・・・」(フルアルバム)オリコンインディーズチャート1位を記録。そして清春さんの首吊りパフォーマンスに代表される過激なライブ。

 インディーズシーンで数々の伝説を残し、レコード会社各社争奪戦の末、1994年2月9日シングル「for dear」(この曲も今も私の人生ベスト10には入っているド名曲です!!)で東芝EMIから黒夢はデビューいたしました。

 本格的にブレイクしたのは翌年の3rdアルバム「feminism」でオリコン1位を取ってからということになるんですが、1994年8月31日に発売されたこのアルバムもオリコンTOP10入り。その夏は大学1回生でしたがクーラーの効いた部屋で良く聴きましたね~。

 では早速全曲ミニ紹介をしていきましょう。

f:id:TOSHIXXX:20180701114419j:plain

2.「Cruel」全曲ミニ紹介

 ① 「CHANDLER」

 まだおとなしいんですが、ディルアングレイ以降ビジュアル系バンドの定番となったデスボイス&ホイッスル要素が多分に出ています。BUCK-TICKもXも基本は歌謡曲と同じスタイルのため、この唱法の開祖はやはり清春さんと云うことになりますかね・・・。

 

 ② 「Sick」

 この曲も速くて短いですが、インディーズ時代のダークな感じが色濃く残っています。このアルバム以降、J-POP風☞パンクロックと黒夢の音楽性は大きく変化していきます。

 

 ③ 「sister」 

 清春さんの艶のあるボーカルが良く映える一曲。この曲に出来る女性はいわゆるビッチというより、Hな大人のお姉様という感じでしょうか(笑)。

 

 ④ 「意志薄弱

  後述します。

 

 ⑤ 「ICE MY LIFE」

 2ndシングル。この曲が10位となり、黒夢初のオリコンTOP10入りを果たしました。ジャケットも涼しさを前面に打ち出していて、この曲で黒夢は良く音楽番組に出演していました。黒夢のシングルは様々な路線がありましたが、どれも本当にハイクオリティ!!ただ残念ながらシングルで首位を獲ることは出来ず。「MARIA」の2位が最高だったんですよね・・・。

 ちなみに後のSADSの「TOKYO」「忘却の空」を以てしても2位どまり。清春さんはシングルのオリコン1位にはとことん縁が無かったんですね( ;∀;)。

 

 ⑥ 「寡黙をくれた君と苦悩に満ちた僕~Full Acoustic Version」

 3月に発売された1stアルバム「迷える百合達~Romance of Scarlet~」に収録されていた曲のリメイク版。元々陰鬱な印象だった曲を、少しだけ軽やかな仕上がりにしています。黒夢なりの夏の終わりを表現した1曲でしょうかね。

 

f:id:TOSHIXXX:20180701121105j:plain

 

 

3.「意志薄弱」徹底紹介

 ではこの曲の歌詞を紹介しましょう。

 

 意志薄弱」(作詞:清春 / 作曲:人時)

 

 AH 溢れ出す 醜さよ淫らさよ 僕のこと犯して

 AH 曝け出す 愚かさよ哀れさよ 僕のこと笑って

 

 枕元浮かぶ 複数の恨み夢

 名前も忘れた「誰か」という記憶

 一点が曇り 次見る君拒絶し

 時は裏腹と全て当てはめよう

 

 あやふやな耳鳴りに割り切れず信じてた

 君だけに伝えたい僕だけの真実を 

 

 霧に囲まれた人格を出し切れば

 散らばるIMAGE 正しさを持てる

 

 初めから分かってたなり切れぬ善人と

 それならば生涯に揺るがない足跡を

 

 AH 溢れ出す 醜さよ淫らさよ 僕のこと犯して

 AH 曝け出す 愚かさよ哀れさよ 僕のこと笑って

 

 笑って・・・笑って・・・笑って・・・

 

 AH 溢れ出す 醜さよ淫らさよ 僕のこと犯して

 AH 曝け出す 愚かさよ哀れさよ 僕のこと笑って

 

 AH 滲み出る 醜さよ無能さよ 僕だけは犯して

 AH 零れ出る 女々しさよ薄弱よ 僕だけを笑って 

 

 まあ以上のような歌詞がダークなミディアムテンポで延々と続きます。暗いですね~。正に「人間失格」のラストの「ただ一切は生きています」と主人公の葉蔵が語るシーンを連想させます( ゚Д゚)。

 しかしよくよくこの歌詞を眺めてみるとその後に清春さんが、東芝EMIと繰り広げた闘争の序曲だったんだな。そう感じる次第なんです。

 清春さんは才能は勿論ある方なんですが、気まぐれというかコロコロファッションや音楽性も変わりやすく、売り上げ重視の東芝EMIとしばしば衝突していたらしいんです( ゚Д゚)。金の亡者と東芝EMIを批判する姿勢は、その後の「カマキリ」などでも強く出ています。

 ただ清春さんは決してブレイクしたくなかった訳ではない。むしろもう少し長く黒夢を続けていたらラルクGLAYは無理でも、イエモンの位置までは行けた。要は一回位はミリオンが取れたと。別に初期のダーク路線も個人的に好きな訳じゃなく、そうした方が売れると思ったからだと( ゚Д゚)。そう語っていました。

 ディルアングレイの京さんを始め、心底黒夢のダーク路線に傾倒していた後輩達には非常にショックな発言だった訳ですが、清春さんの真意はそういうことらしいんです。要は物凄く売れたかったんですね(笑)。

 じゃあ別に東芝のいうこと聞いてたら良かったやん。そういうことになる訳ですが、清春さんは人にあれこれ指図されるのが嫌な方なんでしょうね( ;∀;)。そのせいかインディーズ時代最初は4人いたメンバーが1人、また1人と抜け、とうとう1998年に盟友人時さんの脱退により、黒夢の活動は休止となってしまいました・・・。

 まあ最後のアルバムは70万枚も売れてましたし、ビジュアル系歴代5位の通算売り上げだったので、私は充分黒夢は活躍できたと思っているんですけどね(*´Д`)。

 ※ 基本的に私は再結成には懐疑的ですので、復活前の記録が黒夢の公式活動だと思っております。

f:id:TOSHIXXX:20180701124804j:plain

 

 いかがでしたか?基本ゴテゴテして暑苦しいイメージを持たれがちなビジュアル系。しかしこの作品は正に聴く冷やしそうめんだと思ってますけどね(笑)。

 後は劇的敗戦を喫した西野ジャパンを観ながら黒夢の「for dear」が脳内に流れておりました。Jリーグ番組のテーマソングでしたのでね・・・。西野監督は是非続投で、次回カタール大会に期待大!!では今日も一日皆様頑張りましょう☀

f:id:TOSHIXXX:20180701125016j:plain