2月の名曲選~刺さるコンテンツ(30)

 皆様、こんにちは。TOSHIXXXです。

 昨日から本格的に始まった北京オリンピック。ワタクシも開会式を観ましたが、予想以上にクオリティが高く、正直圧倒されてしまいました( ゚Д゚)。

 流石は世界的な映画監督のチャン・イーモウさん。冷たくて硬質な、だが絶対的に美しい印象を強烈に放った開会式は(最後の聖火のアイデアも映画の衝撃のラスト!みたいな感じでしたね・・・)正に今の中国の勢いを体現していると感じました。

 この話題は後述したいと思いますが、多くの方が素直に(人権問題等はあるにせよ)凄かったと言う一方で、昨年東京で、まるで紅白歌合戦みたいな(イタい)ローカル内輪ノリ開会式をしてしまった、我が国日本の凋落を感じたようで。これには残念ながら、全くワタクシも同意なのであります(@_@;)。

 とにもかくも、オリンピックは平和とスポーツの祭典。日本選手団の皆さんの競技面での奮起を期待したいです。応援してますよ🗾

 それでは「しもべえ」もオリンピック開催中は放送休止のため、久々に(何と1年振り!)「刺さるコンテンツ」シリーズの記事をアップしたいと思います。今回はワタクシがいつも2月になると聴きたくなる、冬の名曲をご紹介したいと思います!!

 

 

1.「Time goes by」(Every Little Thing

 1998年2月11日発売。今も息の長い活動を続けるELTこと、エブリリトルシング。同曲は彼等の最大のヒット曲で、ミリオンセラーも獲得。木梨憲武さんが出てたドラマ、木曜劇場「甘い結婚」主題歌でございました。

 この頃の木曜劇場は今と違って月9と並ぶ高視聴率を連発してましたから、特にアラフォー世代の方なら、知らない人はいない神バラードでございますよね(*^^*)。

 この年にワタクシは大学を卒業し、丁度2月は男ばかり5人でイタリアまで格安卒業旅行に。乗った飛行機は大韓航空でございました。生まれて初めての海外旅行で、色んな思い出が今でも鮮明に残っております。一応トレビの泉にコインも投げてきたんですが、今の所全く再訪できそうにないですね(涙)。

 少し話はそれましたが、この曲。冬の印象が強いんですが当時は一年中あちこちで耳にしていた記憶が。世間はいわゆる金融危機で、メガバンクが次々と破綻。本当に取り付け騒ぎが起こる一歩手前までの状況だったんですが、音楽業界は最後の絶頂期を迎えておりましてね。

 平成の失われた30年まっしぐらの日本経済の中で、唯一勢いがありました。そのせいか今では考えられない位、音楽史に残る名曲が毎月、量産されておりましたよね。ホント懐かしい・・・。黄金時代だったんですね。

 公式のPV貼り付けておきますが、この曲は映像とやっぱり一緒に聴きたいですよね。失恋の傷が時の流れによって癒され、最後は天に向かって昇華していく。言葉にするのが中々難しいですが、そんな世界観を見事に具現化できていると思います。

 後は、ボーカル持田香織さんの声にも要注目です。今は美容技術の向上でアンチエイジング、いわゆる美魔女の方が沢山おられますが、今でも声は、特に女性の声だけは加齢による衰えに、中々勝てない(>_<)。

 透明感に溢れて、いい意味での細さ、儚さを持っていた当時の持田さんの歌声は、本当に繊細なガラス細工のようで。確かにこの歌声を何年も出し続けることは出来なかっただろうな、そう断言せざるをえないですね。

 とにかく作品、歌い手、そのいずれもがピークの状態で生まれた素晴らしい化学反応。それが「Time goes by」。ああ生きている内に、また皆で気兼ねなく、カラオケに行きたいですよね・・・。


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2.「モノクローム」(BENNIE K

 時は下って2008年。2月20日に発売されたこの曲もドラマ主題歌。小栗旬さん主演の日テレ系ドラマ「ボンビーメン」のテーマソングでしたね。

 「Time goes by」がキラキラした恋の切なさだとしたら、この曲はもっと閉塞感が漂う中で、生きる意味を探して必死にもがいている哀愁と言いますか。

 昨年活動を終了したものの、今ではBENNIE Kを知っている人も少ないでしょうから、こちらは隠れた名曲と云えるのかも。イントロのキーボードからエンディングのギターソロまで、全ての楽器が一貫して「泣いて」ます。それでも陰湿な感じにならないのは、安定感のあるYUKIさんのボーカルと、力強いCHICOさんのラップによるものなんでしょうね(*^^*)。

 この頃はまだ日本が80年代のような黄金時代を迎えられる。そう信じられていた気がします。

 歌詞にもブランド名が沢山出てきて、そんなもので貴方の価値は測れるの?そう言ってるんですが、もはや今の格差社会では一部の人しかそんなもの買ってない(苦笑)。「先進国日本に生まれ」というラップパートも今では?が正直ついてしまいますよね(>_<)。

 この歌が発表された年の秋にリーマン・ショックが起こり、それから東日本大震災福島第一原子力発電所事故が起こり、今のコロナ禍へと日本の苦難は続いていますからね・・・。

 冒頭で述べた中国。正直今の日本と中国はトントン位だと思うんです。しかしこちらは下りのエレベーターで、向こうは上りのエレベーター。昨日の開会式を観て背筋にうすら寒い物を覚えていたら、それは正しい感覚だとワタクシは思います。

 団塊の世代の先輩を、(一代で栄華を築くも、次の代で悲惨な滅亡を迎えた)平清盛豊臣秀吉にしてしまっていいのか?そうならないためには、貧乏クジ世代と言われようと、やはり私達ロスジェネ世代が奮起しないといけない。そう思います。そして令和の今、昭和という名の亡霊に、今度こそ引導を渡す。

 昨日の北京オリンピックの開会式は、子供達が主役でした。聖火リレーも年長者が段々と若い世代に繋いでいた。

 翻って昨年の東京はどうだったか。私が阪神ファンだからという訳ではないですが、歩くのも辛そうな、年老いた昭和のレジェンドを無理やり引っ張り出して、祭り上げて、いつまで昔語りをしてるんだ。懐古趣味に浸ってるんだ。

 ジャパンアズナンバーワン。日本が今でもアジアではぶっちぎりで豊かな国?唯一の一等国?かつて娼婦みたいに踏みつけられ、虫けらみたいに殺され、原爆まで落とされて。必死に頑張り、復興して手にした富までも、プラザ合意で根こそぎ奪われてしまった。

 どんなに虐げられても、飼い犬のように尻尾を振り、ヘラヘラするしかない現状が、今も全然変わってないと言うのに?

 もう誰も実感できないそんなお題目を、今も後生大事に抱えて、過去ばかり見て。いい加減サムイよ!!そう感じた視聴者の方は多かったはずです。

 だからこそ、まだ救いはあるはずなんですよね。この日本にも。かけがえの無い、たった一つしかないこの祖国にも。何もかもが他人事の、一億総評論家では、いけないんです。ワタクシも、日々精進、自戒ですね。

 だからこの曲の最後の歌詞が、今では別の意味で刺さっています。

 それでもまだいつの日か 自由になれる気がして

 歌ってるんだ

 惨めな気分になったって それすら笑い飛ばして

 前だけを見て

 この曲も、動画貼っときますね。どうせ人生100年の罰ゲームなら、くれくれ坊主ではなく、それこそ神君家康公のように、生涯現役、与える人を貫いていきましょう!!


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 ・・・いかがだったでしょうか。今回は少し(かなり?)暴走した部分もありますが、どちらの曲も2月になると決まって聴きたくなる、懐かしの名曲でございます。是非皆様もご視聴くださいね。

 それでは今日はこの辺で。皆様、良い休日を☀

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