奇跡のバンド BUCK-TICK~刺さるコンテンツ(8-5)

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

 今私は大阪に戻っているのですが、何のためかというとBUCK-TICKのメジャーデビュー30周年ライブツアーに参戦するためなのです('◇')ゞ。

 このブログでも紹介した友人(高校時代DTDツアーに一緒に参加した友人です)O君がチケットを取ってくれたんですが、何と1階の最前列の席が当たったんです( ゚Д゚)。

 今まで1階アリーナで観たライブは今年の7月のA PINKが初めてでした。それがいきなり最前列、そして私の中では坂井泉水さんと並ぶ神的存在の櫻井敦司さんをそんなとんでもない至近距離で・・・。

 ああ、こんな日が来るなんて。今から卒倒してしまいそうな事態ですが、O君と音楽の神様に感謝してライブ(神戸国際ホールです)を楽しんできたいと思います!!

 さあでは今まで紹介してきたBUCK-TICKのアルバム紹介も今日が最終回。今日は一番最後に私に強く刺さったアルバム「13階は月光」(2005年4月6日発売)を取り上げたいと思います(^^♪

 

 

1.帰ってきたゴシック世界

 私のBUCK-TICKのピークは先日ご紹介した「DTD」(93年発売)でした。そこからBUCK-TICKはノイズやインダストリアルに傾倒していき、段々私は付いていけなくなり、いつしかアルバムも購入しなくなってしまいました(@_@;)。

 そんな時、O君が連絡をくれたんです。「次のBUCK-TICKのアルバムは久々のダーク路線に復帰。絶対TOSHIXXXちゃんは好きなはずやから買わなあかんで」と。

 丁度30歳になった頃でこの時はあんまり音楽自体も聴いてなかったんですが、一応購入してみるとドハマり!!今でも大好きなアルバムとなりました('◇')ゞ。

 実際このアルバムは後期BUCK-TICKの最高傑作と業界でも評価され、売り上げも好調でした。(オリコン4位で8年ぶりにオリコンベスト5入りを果たしました)

 では、簡単にこれから全曲ミニ紹介をしていきましょう♪

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2.「13階は月光」全曲ミニ紹介

① ENTER CLOWN

 SE。ダークな世界の始まりを告げる一曲。ただSEにしては少し長く、そこが印象に残ります。

 

② 降臨

 かつてないゴシック色全開で幕を上げる一曲。正に怪奇映画の幕開けのようですね。このダークさは、当時盛り上がっていたネオビジュアル系の若手バンドではまず表現できないと思いました。

 

③ 道化師A

 ブサ面はいつだって高嶺の花に叶わぬ恋をする。古くはオペラ座の怪人、現代ではアイドルおたく。この曲では冴えないピエロが、サーカスの花形女優に。

 

④ Cabaret

 久々のエロス感満載の一曲。しかし音は太くなり、櫻井さんのボーカルはすっかり艶やかに。若気の至り「TABOO」からは皆様、まるで大人になってはります(笑)。

 

⑤ 異人の夜

 ヤバいですね~。赤い靴の童謡って実は人身売買の歌だと言われてますよね。正にその世界観( ゚Д゚)。BUCK-TICKの歴史ではありそうでなかった、ディルアングレイ的一曲です。

 

⑥ CLOWN LOVES

 途中の箸休め的SE。しかし凝った作りで本当にホラーやミステリー映画に使われてもおかしくないレベルの一曲です!(^^)!

 

⑦ Goblin

  この軽快なんだけど、実に個性的でシュールなアレンジ。今井さんのアップテンポな曲はインディーズ時代の「HURRY UP MODE」から不変ですね。長年のファンならイントロの時点で思わずニヤリとしてしまう一曲です。

 

⑧ ALIVE

 ゴシック色全開の本作の中で、唯一普通にポップな曲です。

 

⑨ 月蝕

 テンポはミディアムなんですが、バラードでは無く、地獄の底から湧き上がる死者の叫びを思わせる一曲です。これはBUCK-TICKしか作れないと思いますね~。

 

⑩ Lullaby Ⅱ

 SE。今作は今井さんの意向でインスト曲が多く収録されています。

 

⑪ DOLL

 霊感と怪奇情緒に溢れた櫻井さんの歌詞が秀逸。この曲の登場人物達は完全に狂っています!!タンゴ マンボ チャチャ♪♪このアルバムのベスト3(後はROMANCEとDIABOLO)だと断言できる、私的には大好きな一曲です!(^^)!

 

⑫ Passion

  この曲はイントロがとにかく怖い!!ホラーとか苦手な人は絶対に夜中に聴かないでくださいね( ゚Д゚)。

 

⑬ 13秒

 無音が13秒続きます(笑)。これは今井さんのジョークですね。

 

⑭ ROMANCE

 シングル曲。後述します。

 

⑮ seraphim

  恒例の今井さん作詞の一曲。安定の意味不明さですが、どうやら今回は虫の一生を描いたという噂です。

 

⑯ 夢魔

 疾走感がありますが、とにかくダーク。私のイメージでは死装束を着た櫻井さんが夜中にシベリアの大平原をダッシュしている、そんなイメージです(笑)。

 

⑰ DIABOLO

 ヤガミトールさんの技ありのドラムでスタートする今作の締めの一曲。サーカスの一団を歌っていますが、これはメジャーなシルクドソレイユでも木下大サーカスでもない。怪しげな見世物小屋とかがメインの胡散臭いB級旅芸人のサーカスです。櫻井さんの変幻自在のボーカルが心地よい、ほんのり明るいラストの一曲です。

 

⑱ WHO'S  CLOWN?

 最初とラストがSE。それが対になっている。その構成はディルアングレイの「GAUZE」によく似てます。ただこちらはホントに、ちょっとしつこい?と思う位長いです(笑)。

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3.「ROMANCE」徹底紹介

 さあそれでは最後にシングル「ROMANCE」のご紹介を。久々に激ハマりした一曲でした。これはMVもユーチューブで観れますから是非ご覧になってください。特に若い方に観てほしいなあ。BUCK-TICKの凄さが体感できますよ('◇')ゞでは、歌詞をご紹介しておきましょう。

 

「ROMANCE」(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿

 

 月明かりにだけに 許された 光る産毛に ただ見とれていた

 眠り続けている 君の夢へ 黒いドレスで待っていてほしい

 

 ああ 君の首筋に深く愛突き刺す

 ああ 僕の血と混ざり合い夜を懸けよう

 月夜の花嫁

 

 天使が見ているから 月を消して 花を飾ろう 綺麗な花を

 

 ああ そしてひとつは君の瞼の横に

 ああ そしてひとつは君の死の窓辺に

 闇夜の花嫁

 

 ああ こんなに麗しい 跪き祈りの歌を

 ああ いつしか腐りゆく 跡形も無く消えてゆくRomance

 

 ああ そして最後の場面が今始まる

 ああ 君のナイフが僕の胸に食い込む

 そう深く・・・さあ 深く

  

 ああ こんなに麗しい 跪き祈りの歌を 

 ああ 今夜も血が欲しい 闇をゆき闇に溶け込む

 ああ こんなに麗しい 跪き祈りの歌を

 ああ いつしか腐りゆく 跡形も無く消えてゆく

 

 いや~素晴らしい!!正にこれぞビジュアル系の王道ですよね( ;∀;)。櫻井さんの文才に惚れ惚れします(*^^*)。まあ皆さんピンと来たと思いますがこの曲の主人公は吸血鬼なんですよね。でも櫻井さんになら血を吸われてもいいと思っている婦女子はかなり多いはず(笑)。 

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4.最後に

 以上、「13階は月光」徹底紹介でした。正直この後はそんなに刺さるアルバムは出ていない気がします(@_@;)でも全くメンバーチェンジをせずにデビュー30周年を迎え、今でも毎年武道館でライブをしてるって本当に凄いことだと思います。

 同じ群馬の大先輩、氷室京介さんはBUCK-TICKBOOWYの弟分と認めつつもどうしてもこの耽美で幻想的な世界観が理解できなかったようで、昔今気になるアーティストはとインタビューされて「音楽性以外ならBUCK-TICK(笑)」なんて悲しいコメントをされてました。

 しかし今ではエックスジャパンと並ぶビジュアル系黎明期の二大レジェンドバンドとなったBUCK-TICK。初期LUNA SEAも強い影響を(特にアルバム「EDEN」なんかもろBUCK-TICKです)受けてます。

 これからも日本のローリングストーンズを目指して頑張っていただきたいです!!皆さん本当に50代とは思えない若々しさですしね(*^^*)。

 では私はライブを楽しんできますので(また「アシガール」と「先僕」は感想アップが遅れます。ごめんなさい)皆様も素敵な休日を☀

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