「ベトナムのひかり~僕が無償医療を始めた理由~」を観て

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

 昨日は大学ラグビー決勝をテレビ観戦しておりました。絶対王者帝京大学を粉砕した天理大に期待していたんですが、さすがは明治大。

 下馬評は天理圧勝だったはずなんですが、気が付けば完全に明大ペース。最後にようやく眠りから醒めたかのように猛反撃しましたが、時既に遅し・・・。後一歩及びませんでしたね(>_<)。

 とは言え、明治大も何と22年振りの大学王者奪還ということで本当におめでとうございました(*^^*)。これから大学ラグビーも戦国時代に突入なのでしょうか?かつて3連覇をした私の母校も、同じ関西の天理大に刺激を受けて頑張ってほしいな。そう思っています。

 それでは昨夜放送されたNHKドラマ「ベトナムのひかり~僕が無償医療を始めた理由~」の感想をアップしたいと思います!

 

 

1.ベトナムの「目」を救うために

 今作は無償でベトナムの眼病患者を治療している現代の赤ひげ先生こと、服部匡志さんをモデルに、濱田岳さん演じる羽鳥志郎医師の奮闘を描いた、ハートフルドラマでございました。

 素直に胸を打たれました。日本とベトナムの懸け橋になっておられる方と言えば他には杉様こと杉良太郎さんがおられますが、この羽鳥(服部)医師も負けない位の貢献をされているんだなと。

 内視鏡を使った網膜手術では国内第一人者だった羽鳥医師に、是非母国で治療をしてほしい。そんなオファーをベトナムの眼科医院の院長、レ・クォンさんから受けたことから物語はスタートします。

 最初は3か月だけの約束。その中でも貧困により治療をためらう人々や、革新的すぎる治療を人体実験だと院内で批判されたり、羽鳥医師の悪戦苦闘は続きます。

 そして何より心苦しいのは、日本に残した奥さんの国仲涼子さん。彼の志は崇高であることは理解しつつも、自分達の生活はどうなるかという不安は拭えることはなく・・・。

 しかしそんな国仲さんの思いとは裏腹に、現地で自分を必要としてくれる人達のために、羽鳥医師はベトナムでのボランティアを続ける決心をします。

 具体的には半月はフリーの眼科医としてアルバイトで資金を貯める。そして残りの半月をベトナムで過ごす。それが羽鳥医師の日常となり、10年の月日が流れたところで物語は終了します。

 なぜそこまでするのか。やはりそれは人間にとって視力はかけがえのないものだから。手術に成功した人々は皆さん、とても歓喜に満ちた表情をしていましたね。

 そして劇中で一時は高額の治療費のために手術を諦めた少女がラストで、羽鳥医師が費用を肩代わりすることにより、光を取り戻しました。最後はとても笑顔でしたね。ずっと無表情だった少女が初めて笑った。あのシーンには本当に感動しました。人を救うとはどういうことなのか。それが良く分かるシーンでしたね。

 

2.カエルの子はカエル?

 羽鳥医師が何の見返りもない無料医療に突き進んだ理由。それは生瀬勝久さん演じるお父さんの存在が大きかったんだと思います。

 お父さんは市役所勤務でしたが、正月返上で炊き出しのボランティアをするような方だった。ただその無理がたたり、若くして胃がんで亡くなってしまいます( ;∀;)。

 幼い頃の羽鳥少年は生瀬さんに率直な思いをぶつけます。何で家族をないがしろにしてまで人助けばっかりするんやと。

 生瀬さんは答えます。”人は人を助けるようにできてる。いつかお前もそれに気付く”と。いわばお父さんの遺言だった訳ですが、数十年後、その意味を羽鳥医師は噛みしめることになったんですね。

 この親にしてこの子あり。素晴らしい志とDNAだと感服いたしました。

 

3.私達にもできること

 この作品は、服部先生の活躍を知るためにも是非色んな方が視聴するべき。それだけの価値がある作品だったと思います。

 ただこの作品を観て、ああ服部先生は素晴らしい。日本人っていいな。それだけで終わっていいのでしょうか!? 

 感動だけして自分はビタ一文出さない。基本的に日本人は(戦後以降に限りますが)心が貧しい。新聞でも下がり続ける給料でいかに親世代と同じ生活を維持するか。そんな節約とかセコい記事ばかり。自分達さえ良ければいい。何とかエコノミックアニマルの夢をもう一度!!その心根が貧しさを引き寄せているのではないのでしょうか。

 結局それがバブルまでが限界で、その後30年近く日本が経済成長できず、日本人が相対的に貧しくなっている大きな原因だと思います。

 日本人にもいい所は沢山あります。我慢強くてサービス精神も旺盛。ただ基本的にケチ。そこだけが残念です。もっと新聞やテレビで寄付やボランティアの情報を流しまくり、そこに我々が同調していければ、(イノベーションを起こせない欠点以外は)日本人って最強になれると思うんですけどね・・・。

 お金に余裕が出来たら寄付をする。でもそれって逆なんですよね。余裕がない時から寄付が出来れば心も豊かになり、それが心も物質的にも豊かになっていく要因になると思うんです。

 羽鳥医師も劇中で内視鏡を調達するのに苦労していました。自分の愛車を売り払ってまで。でも本来は周りの人々がもっと支援するべきでは・・・?今はクラウドファンディングなどが充実していますから、第二、第三の服部先生がおられたら私達は少ない金額でも出し合って応援していくべきです。その必要性と意義を最後に強く感じました。

 最近では服部先生は、ベトナムで外国人に授与される最高勲章を得られたとのことで。当然ですよね。増税生活防衛に汲々としてばかりの私達も、出来る範囲で先生のスピリットを実践していきたいですね!!

 それでは今日はこの辺で。久々にレンタカー借りてドライブをしてきます🚙

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