「AI失業」前夜~これから5年、職場で起きること を読んで

 皆様こんばんは。TOSHIXXXです。

 先週末は台風24号で西日本は大変なことになりましたが、実は私先週の金曜日から結膜炎に(+_+)。

 出勤はしているのですが、眼下に処方された目薬を差しても中々回復せず、👀は赤いまま・・・折角の週末の連休も棒に振るかもです。(;´д`)トホホ。

 では夏の間に読んで面白かったビジネス書「AI失業」前夜~これから5年、職場で起きること(鈴木貴博著/PHPビジネス新書)の書評をアップしたいと思います!

 

 

1.リアルな恐怖

 人工知能が巷のトレンドになって数年が経ちます。新聞やニュースで人工知能=AIの文字を見ない日はないと言っても過言ではない、今日この頃ですよね( ゚Д゚)。

 しかし実際にシンギュラリティが起こったり、AIに仕事を奪われてほとんどの労働者が失業する。そんなことってあるの?皆さんは半信半疑かもしれません。

 この本はそういうセンセーショナルなダイナミズムではなく、ひたひたと忍び寄っている人工知能による職場浸食について紹介しています。

 既に少しずつ私達は仕事を奪われ、給与も下がっている・・・。では具体的な内容をご紹介していきましょう。

 

2.パワードスーツの悲劇

 正社員の減少。これは特に私のようなアラフォーのロスジェネ世代ならば、痛感している事実ではないでしょうか( ゚Д゚)。

 正社員の減少には、高度なマニュアル化が大きく寄与していると言われています。つまり非正規のアルバイトでもそのマニュアルに従えば、正社員と遜色ない仕事ができると。

 そしてマニュアルの高度化にはOfficeを始めとするPCやスマホが大きく寄与した。今後人工知能が導入されていけば、ますます誰でも高度な仕事をこなせるようになる。それは労働者にとっては能力の差異が無くなり、全員が沈んでいくことを意味すると。

 もうその流れは止められないので、せめて人工知能にも企業が給与が払い、その給与をベーシックインカムに回して最低生活を保障しろ。そう著者の鈴木さんは主張していますが、余程世界が協調していかないとその目は無さそうですよね・・・。

 

3.3つの道で生き残れ!!

 しばらくは規制を掛けたりして、何とか今の会社と正社員(基本文系人間)の地位は守られるだろう。しかし結局AI化の波は止められず、誰もが無傷ではいられなくなるんです(+_+)。

 その時に生き残るのは以下の3つのカテゴリー。まずは技術者等、AIを開発したり、メンテナンスする人材。職場にいち早くAIを導入したり、AIの活用方法を提案できる人間もそのカテゴリーに含まれます。

 次はAIにできない仕事、つまりはアーティストやインフルエンサー、カウンセラーなんかも含まれます。

 最後は「メカトロ人材」。あまり聞きなれない言葉ですが、頭と体を動かして働く仕事。今のロボット工学では人間の指の動きを再現することが難しく、店員や介護職、清掃員といった仕事は残ると言われてるんですよね。

 ただ、「メカトロ人材」の給与は絶望的に安いです・・・。今の時点で既に。

 これからの近い未来、ほとんどの平凡な人間は技術者にもアーティストにもなれずに、低賃金のメカトロ人材のパイを奪い合う時代になると・・・。もし先のベーシックインカム政策が上手くいけば、労働時間が劇的に短くなり、余暇を謳歌できる時代がくるらしいです。

 鈴木さんは問います。「あなたはそんなに働きたいですか?」答えは明快。若者からむしりとるのではなく、AIが働いてお金くれるなら会社にも行きたくないし、仕事もしたくないです(笑)。皆多かれ少なかれ体を悪くしながら働いているのですから・・・。無味乾燥な事務仕事に精を出したり、営業のノルマを達成したり、会社の飲み会に参加するために私は生まれてきた!!なんてサムい人は基本いないでしょ(苦笑)。

 

4.オッサンは貯金するしかない?

 最後に今更自分の人生を方向転換できるはずもない私達、アラフォーのオッサンに、鈴木さんはほんの少しアドバイスをしてくれています。

 今のロスジェネ世代でも正社員で生き残ってきた人は年収600万円以上はあるだろうから、とにかく節約して貯金しろと。今の仕事で得ている収入が最後のチャンスだと。これから労働資本(つまりは給与ですね)はどんどん暴落し、金融資本(株主や不動産所有者ですよね)を持つ者だけが生き残れる。だからそのための資金を用意しておけと。

 確かにこれは真実である気が( ゚Д゚)。勿論私達ロスジェネ世代の正社員は苦労して今の地位を確保していますが、もはやその給与水準すら風前の灯だと。AI化だけでなく、グローバル化でも日本人の給与は下落(ユニクロなんか既にそうですよね)の危機に。先進国に生まれたから普通の努力で優雅な暮らし。そんな法則はもう通用しない。

 私もせいぜい自炊しまくってお金を貯めていきたいと思います( ;∀;)。

 

 以上ややブルーになりますが、今働き盛りの方には必読の一冊をご紹介いたしました('◇')ゞそれでは皆様、今夜も良い夢を☆彡

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