「天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛」を観て

 皆様こんにちは。TOSHIXXXです。

 平昌オリンピックも終わり、もうそんなに楽しみもないなと思っていたら仕事が大忙しで、今日も少しだけ休日出勤をしておりました( ゚Д゚)。

 まあそんなに長い時間していた訳ではなく、午後には宿舎に戻っていました。ただ少しでも仕事をすると何となく疲れちゃいますよね(笑)。

 という訳でぜんざいを食べながら録画で観ていた日テレ(正確には大阪の読売テレビ制作です)スペシャルドラマ「天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛」の感想をアップしたいと思います!!

 

 

1.実力派俳優陣の演技が光る良作

 このドラマは世界で唯一「数学の三大問題」を解決した日本が誇る天才数学者、岡潔さんとその妻みちさんの半生を描いたドラマです(*^^*)。

 岡潔さん役には佐々木蔵之介さん、そして主人公の妻みちさんには天海祐希さんが出演されていて、円熟味のある安定したドラマを演じてくれました。

 脇を固める俳優陣も生瀬勝久さん、萬田久子さん、立川談春さんといった実力派の面々ばかり。基本的に今を時めく若手俳優は誰も出ていません( ゚Д゚)。

 日テレ系のドラマらしくほとんどストーリーに起伏がありませんので、演技力のある方々でないと話がもたないですよね。その点ではこのキャスティングは大成功だったと思います。

 

 

2.人生の目的とは何なのか?

 このドラマの冒頭は岡潔さんとみちさんが、文化勲章の授賞式に出席する場面からスタートします。

 文化勲章と云えば、ずっとその分野の第一線で活躍された方に贈られるイメージがありますが、岡さんの理論が認められ文化勲章に至るまでの期間はわずか5年。ほとんどが貧困と日の目を見ない半生だった訳です。

 しかしそれは社会的に成功するという尺度で考えるからそうなるのであり、大好きな数学を突き詰められた人生だったと考えれば岡さんの人生は全く破綻が無かったとも云えるのです( ゚Д゚)。

 文化勲章を受章した時の会見で、岡さんは言います。「スミレは春の彩りのために咲くのではない。ただスミレであるが故に咲くのだ」と。

 これはつまり数学者は数学を探求したいがために学問をするのであり、決して他の邪心を以て数学を勉強する訳ではないということですよね。

 昨今はAI社会の期待と雇用不安から全ビジネスパーソンに数学的知識が必要、食っていくためのプログラミングということが盛んに喧伝されています。

 お金のために志も興味もない数学を無理やり勉強する。そんな右往左往ばかりの21世紀の私達を観て、岡さんはどんな気持ちになるでしょうかね( ゚Д゚)。

 

3.人に恵まれた数学者

 岡さんの人生は苦闘の連続でした。でも彼の才能と純粋な人柄に惹かれて多くの人が支えてくれた。これは本当に素敵なことだなと思いました(*´Д`)。

 ずっと彼のことを認めていなかった談春さん演じる木下教授も最後は岡さんの理論が世界に広まるための手助けをしてくれましたし、生瀬さん演じる学友の秋月さんもずっと岡さんの良き友だった。 

 他にも借金をしてまで息子の留学費用を捻出してくれた寺田農さん演じるお父さん。ドラマでもありましたが、お父さんの葬儀の挨拶で岡さんが三大難問の解決法を思いついたというのは、正にお父さんの魂の導きだったのでしょうね( ;∀;)。

 そして何より最高だったのが、天海さん演じるみちさんですよね。

 あんなとんでもない夫に振り回されて、さぞ大変だっただろうと我々は考えてしまう訳ですが、元々みちさんは平凡な男性に興味は無かったので、やはり岡潔さんの才能を愛していたんでしょうね(*´Д`)。

 生活苦のため蔵書を売ろうとした潔さんに、「数学以外に貴方に何ができるの!!」と思いとどまらせるシーンは、このドラマ一番のクライマックスでしたね( ;∀;)。VIVA!!

 これらの人々の後押しと祈りがあったからこそ、岡さんは世界の数学史に大きな足音を残すことが出来たんでしょうね( ^)o(^ )。観るべき価値のある良作でございました!!

 

 では今日はこの辺で。私はこれからJリーグ中継観ながらアイロン掛け、それから掃除とイオンへの買い出しと正に凡人毒男全開の休日ですが(笑)皆様は楽しんでくださいね🌸

f:id:TOSHIXXX:20180303161759j:plain