最後のビジュアル系バンド DIR EN GREY~刺さるコンテンツ(5)

 皆様こんにちは。TOSHIXXXです。

 ずっと梅雨空が続いていましたが、今日は久々にいいお天気になりましたね!(^^)!布団も干してますし夕方には久々の10キロランニングをしてこようと思っています。

 では今日は少し懐かしい(ホントは今も現役バリバリなんですが)アルバムのお話を。私が知る限りでは最後にブレイクしたビジュアル系バンド「DIR EN GREY」(ディルアングレイ、通称ディル)のメジャーデビューアルバム「GAUZE」(ガーゼ)について色々お話しさせていただきたいと思います( ^)o(^ )

 

1.私とディルアングレイ

 私がディルアングレイのメジャー1stアルバムを聴いたのは1999年。この年に彼らはX japanのYOSHIKIプロデュースでデビューしました。

 音楽好きな人は知っているかと思いますが、ディルアングレイは今や日本を代表するHM系バンドとして世界的に有名になりました。ですが当時はコテコテのビジュアル系で、彼ら自身も世界ツアーをするバンドになるなどとは夢想だにしていなかったと思います。

 で、その当時私が何をしていたかというと、これが悲しいことに無職だったんです( 一一)大学を卒業した後入った会社をすぐに辞め、現在の会社につながる試験勉強を約半年していて、丁度「GAUZE」が出た7月は再就職に向けた大詰めの時でした。

 無事、10月からの採用が決まり、それまで人生最後の夏休み状態になったわけですが、その時に私はこの「GAUZE」をずっと聴いていました。世間的には賛否両論あるアルバムですが、私の中では冥途に持っていきたいアルバムの一つです。

 

2.ボーカル京さんとの共通点

 すみません、先に謝っておきます。「お前みたいなどこにでもいるオッサンと世界の京さんを一緒にするな!!」という声が女性ファン並びにディルアングレイに多大な影響を受けた若手ビジュアル系バンドの面々から聞こえてきそうですが、そこはご勘弁を(笑)。ディルアングレイのボーカルにして唯一無二のカリスマ、京(きょう)さんと私TOSHIXXXには少なからず共通点があるんです( ゚Д゚)

 まずは年齢。京さんは1976年2月生まれ。私は1975年生まれなんですが学年でいえば一緒なんですね。当時は勿論そんなこと知りませんでした(元々ネット社会になるまでは非公表)が、今思うと一時的とはいえニートになってた青年が、同い年の人間が作ったダークな音楽を聴いてうんうん唸っていた訳ですから何だか滑稽ですね(笑)。

 ・・・ということは、音楽の世代が京さんと私は全く同じになるんですが、好みというか影響を受けた人達も実によく似てるんです。まず京さんが最初に影響を受けたバンドがBUCK-TICK。そうです、こちらも日本一の美形ボーカルと言われる櫻井敦司さんがボーカルの、未だ現役(しかも約30年の活動期間中、全くメンバーチェンジをしていないんですよ!!)の生ける伝説バンドです。今でも私はBUCK-TICKのライブには時々足を運んでいます( ^)o(^ )

 次に京さんが大きく影響を受け、志願してローディーまで務めたのが黒夢。あのカリスマ清春さんが率いた、こちらも伝説のビジュアル系ユニット(全盛期は2人しかメンバーがいませんでしたからね)ですよね。

 私も黒夢は高校時代良く聴いてましたが、当時の彼等はまだインディーズで、伝説のアルバム「亡骸を・・・」などとてもこのブログ以外では語れない(笑)、ダークオブダークな音楽を奏でていた訳ですが、少なからず私達のような異なる物を好む少年達を虜にしていたのです!!黒夢の影響は後でご紹介する「GAUZE」にももろに出ています( ゚Д゚)

 更に極めつけはいわゆるロック少年になる前、唯一京さんが好きだったのがあの歌姫中森明菜さん。しかも初めて買ったCDが、中森さんのセクシーな衣装が話題だった「TATOO」だったとウィキペディアに乗ってるじゃありませんか!!おお、何たる偶然、ここまで好みが一致しているなんて!!

 私は勝手にこの世の三大歌姫を決めておりまして、その一人が中森明菜さん、そしてZARD坂井泉水さん、最後が柴咲コウさん(今日も大河ドラマ「直虎」見ますよ!)なんですがその中でも中森明菜さんの存在は絶対なんです。圧倒的な才能に恵まれながらも真っすぐで不器用な性格故に引き起こされてしまう、あの壮絶で破滅的な人生、生き方。

 私の母を始め、彼女に眉をひそめる否定的なアンチ(特に女性)が多いのも事実ですが、ファンからすればホントにあの方は不世出のカリスマ・・・。その彼女が最初に好きになったアーティストだとは京さん、私とシンクロし過ぎでホントにヤバすぎです(笑)。

 まあ他にも同じ関西人であるとか独身だとか(笑)共通点はあるんですが、ここまで音楽の嗜好性が似ていた人が作り上げた渾身のメジャーデビューアルバムに、若かりし日の私がどっぷり激ハマりするのは当然の成り行きだったといえるのではないでしょうか( ゚Д゚)

 今朝は作り置きの料理をしながら久々に聴いておりました。では、そんな私の暗い青年時代の思い出がたっぷり詰まった(笑)「GAUZE」(これも絶対激ヤバタイトルですよね)を全曲ミニ紹介させていただきたいと思います!!

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3.「GAUZE」(1999年7月28日発売)全曲ミニ紹介

① GAUZE-mode of adamー

 SEです。最初はおとぎの国のような音色から最後は激しく疾走するロックに。ここから始まるのは、間違いなく悪夢ですよね・・・。

 

② Schweinの椅子

 聞きなれない言葉ですがドイツ語で直訳すると「豚の椅子」。まあ表現は過激ですがこの曲のテーマはBOOWYの「IMAGE DOWN」からずっと続くロック不変のもの。一言でいうと「ビッチな女性をディスる歌」です(笑)。

 

③ ゆらめき

 YOSHIKIプロデュースによる3曲同時リリースによるメジャーデビュー。その中でも最高位を記録した実質的なデビュー曲です。しかしこれ3曲だから良かったですが、正直この1曲だけだったらかなり地味だった気がします。

 個人的におススメの曲は前年インディーズシングルながら当時初めてオリコンTOP10入りした「I,ll」(アニメ「浦安鉄筋家族」主題歌)ですね!(^^)!

 

④ raison detre

 二股されて捨てられた女性が壊れてしまい、カミソリを握りしめて元彼の前で狂気の笑い声をあげる・・・。そんな怖い曲ですが、時は流れ、今や二股されて捨てられるのはすっかり男の側になってしまいました( 一一)

 実は京さんも、結婚も考えてた女性に裏切られた経験があるのだとか・・・。世の男性諸君、辛くても悔しくても元カノをストーカーとかしないで、潔く次の恋に進みましょうね!!

 

⑤ 304号室、白死の桜

 死体を愛するネクロフォビアの歌、そういうことらしいんですが捨て曲なしのこのアルバムの中で唯一、スベッている気がする一曲です。そういうテーマならまさかのミリオンシングル、ラルクの「花葬」や先述した黒夢の「亡骸を・・・」のラストを飾る圧巻の一曲「亡骸を」とかがありますからね・・・。今風に言うとディルの黒歴史そのものの一曲です。

 

⑥ Cage

 2ndシングル。ここまでがYOSHIKIプロデュースでした。虐待を受けていた男が成長し、愛する人が出来たのに今度はその人を暴力で(恐らく)殺してしまった・・・。そんなDV問題を先取りするような一曲です。

 歌詞は重いですが、メロディーとアレンジは正にザ・ビジュアル系と言える一曲。今話題の一人カラオケ専門店に行くなら、「アクロの丘」と共に是非熱唱したい一曲です(笑)。

 

⑦ 罪と罰

 ホントはこんなタイトルではないんですが読み方はこうです。う~ん、これはね、いわゆる千葉大学医学生の起こした事件や、かつての帝京大学ラグビー部の事件みたいな話なんですが、個人的にはちょっとやり過ぎかなと( ゚Д゚)

 実際、彼等はその後も社会の闇を表現するためにこれ系の歌を歌うんですが、後続でそこそこ売れたバンドもこの路線だけは受け継がなかったですからね・・・。まあ一度聞いてみてください。

 

⑧ mazohyst of decadence

  人工中絶された胎児が主人公の歌。実は黒夢のインディーズ時代に「中絶」というシングル曲があるんですが、その歌詞がなんか隠喩ばかりではっきりしないので、京さんがそれなら俺がもっと具体的に表現してやる!!と赤子の泣き声のSE入れたり、医師と堕胎する女性の会話を挿入したりと色々やらかしてる問題作です。

 でもね、これは割とすんなり聴けるんですよ。決してディスってるわけではないんですが想像というか、頭で作ってるというのが丸わかりだから。まあ私も小説書く人間の端くれですから。フィクションとして受け入れられる。

 他方、この手の曲でホントに気持ち悪かったのは、あの人気絶頂のSEKAI NO OWARIのインディーズ時代の曲(まだ世界の終わりと名乗ってた頃ですよね)「幻の命」です( ゚Д゚)生生しいというか、経済的事情やなんやらで子供を堕さなければならない状況が実にリアルに表現されていて、この曲より全然引きまくりでしたね・・・。

 

⑨ 予感

 3rdシングル。ポップな曲で唯一カラオケで皆の前で歌える曲です(笑)。何とこの曲は中谷美紀さん主演の日テレ月曜ドラマ(視聴率が劇的に悪くて最後は打ち切りになった枠ですね)「女医」のテーマソングでした。

 実はYOSHIKIさんの力もあってディルアングレイの初期シングルには結構タイアップがついてるんです( ^)o(^ )後、この曲は「THE 夜もヒッパレ」で上島竜兵さんが歌っていました(笑)。

 

⑩ MASK

 hideさんのソロアルバムに入っていそうな一曲。最後に突然ファンク調になるところが好きです。後このアルバムには一曲ごとに詩のようなメッセージがついていますが、この曲の物が非常に秀逸でした。

”空 あまりに広い空間 24階 大きく羽を広げて 4.5秒の自由を手に入れましょう”

 いかがですか?倫理的にどうかは別として、こんなに飛び降り自殺のことを端的に表現したキャッチコピーは後にも先にもこれだけかと。 

 

⑪ 残ーZAN-

 メジャーデビューシングルの1曲。黒夢の「親愛なるDEATHMASK」に影響を受けたことが丸わかりの、京さんのシャウト全開のアバンギャルドな曲です。

 この曲については有名なMステ事件がありますよね( ゚Д゚)。Mステ初出演時に、よりによって彼らはこの曲を歌ったんです。そしたら子供が泣いたどうしてくれるんだと苦情の電話が殺到。実は私もこの時観てたんですが、逆さ吊りの男達が手を伸ばしたりしてゴールデンタイムにはかなりの激ヤバ演出でした。

 しかし誤解されがちなのがこの事件があってもディルアングレイはテレ朝を出禁になることはなく、次の「Cage」もMステで歌ってたんです。当時はおおらかだったというか、逆に今が変な規制が多すぎるのかもしれませんね( ;´Д`)

 

⑫ アクロの丘

 メジャーデビューシングルの1曲。8分にもわたる壮大なバラードです。シングルとしては一番売り上げも低く地味でしたが、このアルバムではトリの曲として圧倒的な存在感を放っています。この曲こそもう1000回は聴いてると思います。死別した二人を描いた、珠玉のバラード。曲をモチーフに短い小説を書いたのはZARDの「二人の夏」とこの曲だけです。

 欅坂46の「二人セゾン」を聴くまで、長らく私にはこの曲が最後の切なさがこみ上げる一曲でした。

 今の若手ビジュアル系バンドは京さんのシャウトやデスボイスばかり真似せずに、是非こういったビジュアル系ならではのバラード曲に挑戦してほしいですね。

 

⑬ GAUZE-mode of eveー

  夢の終わり。ラストのSEはあっという間に、それこそ栓を抜いた排水溝に水が吸い込まれて行くように終わってしまいます( ゚Д゚)

 

4.おわりに

 いかがだったでしょうか。「GAUZE」は正に私の最後の青春の一枚。ディルアングレイも今年で結成20周年、メンバーチェンジもなく頑張っています。今なら「GAUZE」は(一番売れたアルバムですので)ブックオフ等でも手に入れることが可能ですので、興味を持たれた方は是非買って聴いてみてくださいね!!

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