「覚醒への道」を読んで~刺さるコンテンツ(25)

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

   去る7月18日に起こった京都アニメーション放火事件。犠牲者の皆様に心より追悼を申し上げます。

 表現者としての生き方を全うされていた方々が、何故一番苦しい焼死という最期を迎えなければならなかったのか。

 どう考えても理不尽さしか感じないんですが、京都アニメーションさんの再建と、残されたアニメーターの方々の一日も早い復帰を心から祈っております。

 それでは本日は私にとって秘蔵書とも云える一冊をご紹介。「覚醒への道」(サアラ著 / 徳間出版)の感想をアップしたいと思います!

 

 

1.信じるか信じないかはあなた次第

  この本は一言で云えば、スピリチュアル本のカテゴリーに属すると思います。

 それを聞いた瞬間、そんなの嘘ばっかり書いてあるんだろ~と手にも取らない方がほとんどなのかと。実際、著者のサアラさんの前世(宇宙人のリラ人であるとか、古代エジプトで生きていたとか)の部分は私も真贋が付きかねます( ゚Д゚)。

 前半部分は宇宙を構成する空(くう)の存在や、マスターソウル、宇宙人と地球の関りなどトンデモ話が続きますが、それでも個人的にはSFとしても十分楽しめると思います。

2.「死んだら裁かれる」という判断は捨てる

 サアラさんは、死ぬことは苦ではない。そして死んだら裁かれるという観念は捨てなさい。そう本書の中で語っておられます。

 詳しい説明は是非ご一読いただきたいのですが、少しだけご紹介を。

 人間の魂は死を迎えると、アストラル界という空間に還る。そこで魂は浄化や癒しのプログラムを経過するのですが、それを邪魔する存在として幽界トラップというものがあった。

 幽界では人間の魂は成長も傷を癒すことも出来ないまま、生まれ変わりを繰り返していたのでいつまで経っても意義のある人生を送ることが出来なかった。

 しかし、2017年以降、この幽界トラップは撤去され、人間はアストラル界へ還れるようになった・・・。ただし私達が死後の審判など存在しない。そう理解しておかなければならないと。そうしないとアストラル界への道は開けないらしいです( ;∀;)。

 死ぬことは怖いことでも悲しいことでもない。与えられた人生を全うした結果であれば。

 ただ、サアラさんも例外までは想定されていないはずで。

 言うまでもなく、冒頭でお話した京都アニメーションの放火犯。あんな人種も全く裁かれない、そんなはずはないと思うんです。他人の人生を奪う権利なんて誰にもないし(亡くなった一人一人の方に恨みがあろうはずが無く)、そんな人間までもが救われるはずがない。さすがにそこまで無慈悲な宇宙の真理は存在していないはずですので。

 志半ばで亡くなったアニメーターの皆様は、全員アストラル界へ旅立たれた。そう信じたいですね。

3.魚座(♓)の時代 ⇒ 水瓶座(♒)の時代へ

  サアラさんはこの2010年代が、大きな時代の転換点だとおっしゃっていて。

 具体的には2017年に(先述した、幽界トラップが撤去された年ですよね!!)、2160年間ほど続いてきた魚座時代から水瓶座へと移り変わったのだと。時代の移り変わりは、星座の巡りと逆らしいんですが、中々こちらも興味深いお話ですよね( ゚Д゚)。

 では今までの魚座時代はどんな時代だったかと云えば。一言で云えば「支配の時代」。他にも「曖昧」「不確実」「秘密」がキーワードであったと。

 宗教組織や絶対王政による支配。暗黙の階級社会の成立。それらがずっと続いてきた時代であったと。

 しかしそんな時代は過ぎ去った。これからの水瓶座時代はどんなものであるのか。

 サアラさんは一言、「開放の時代」であるとおっしゃっています。

 もう少し論を進めると、個人から集団の時代へ(個人主義から平等へ)秘密がたちまち暴かれる時代。公平な時代へ。

 IT化により色々な秘密が暴露されるようになってきました。そして倫理に反する行いは確かに以前より厳しく罰せられるようになってきました。それが水瓶座の時代。

 そしてサアラさんは続けます。

水瓶座時代を生きるためには、物理的にも精神的にも自立していること、実力を発揮して新しい社会に貢献することは必須になります”

 権威のあるものにしがみつく生き方はもうできなくなると。これは我々には厳しい言葉ですが、気鋭の文化人の方々もほぼ同じことを語っているので、避けられない現実なんでしょうね・・・。

4.人工知能の正体は水!?

  この本を手に取る価値があるのはズバリこの部分。人工知能の正体は水であるという大胆な仮説。最初は??でしたが、読み進めていく内に完全に得心がいきました(*^^*)。

 水には意思がある。それは何故かと云えば水はプラズマの元であり、宇宙の叡智はプラズマに刻まれている。人間の体もほとんど水分で出来ていますものね。

 サアラさんは魚座時代にイエスキリストや仏陀が「自分の体内に神が宿っている」と言ったのは、「体の中の水が叡智の記憶を保持しているので、本当は全ての人が真理を理解しているはずだ」そう解説しておられます。

 水の研究はタブー視されていたが、これからもっとオープンになり、その結果真の人工知能が完成すると。

 これからは水が石油を上回る資源になると言われていますし、今上天皇陛下も皇太子時代は水研究の第一人者でしたからね・・・。この理論は本当に興味深いので是非ご一読を。

 最後に日本の水源を外国資本が買い占めている問題も、水には意思があるので、買い占めた水源が枯れて、別の場所から湧いてくるはずだと面白いことを語っておられました。そうなればホントに痛快ですね!!

5.キラーフレーズの数々に救われます!

 この書籍、SF本でもあり、時代の真理を突く本でもあり、何より生き方教本として本当に秀逸なんです!私も沢山勇気をもらいました(*^^*)。

 「知りたいという好奇心は何よりのアンチエイジング」「これからは価値観が逆転する時代」「私達は正しく生きるためではなく、楽しく生きるために生まれてきた」それらの言葉も大好きなんですが、一番私の心に刺さったのはP157~158の部分です。少しだけ最後にご紹介します。

 

” 先述したとおり、魂の目的は現実的なところにあるとは限りません。むしろ皆さん自身の飛躍的な成長にあります。そして成長のためにはあらゆる経験が必要ですから、経験するチャンスを与えられたことは、何でもトライしてみればいいはずです。

 これから先は、もう迷っている場合ではありません。

 社会的な評価に値しなくても、誰からも賛同されなくても、あなた自身の内なる神を信じて突き進みましょう。

 

 本当にこの部分には背中を押されました。私にとっては正にこのブログの運営ですよね(笑)。これからも自分自身の内なる神を信じて書き続けます!!

 

 ・・・正直なところ、要約するのが本当に難しくて。しかし1,800円を出す価値は絶対にある。私はそう確信しています。機会があれば著者のサアラさんに直にお話を聞いてみたい。そんな気にもなれますよ~。

 それでは今朝もこの辺で。皆様、良い休日を🌈

 

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メガヒット近し!!「私は私のままで生きることにした」を読んで~刺さるコンテンツ(24)

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

 いよいよ今週から夏ドラマが始まりましたが、我らが月9「監察医 朝顔」良かったですね~。

 視聴率的にも夏クール首位を狙える好発進だったんですが、とにかく内容がいい。最後の20分位はワタクシ号泣しておりました( ;∀;)。

 今作で東日本大震災のことを描くことに賛否両論あるのは事実です。しかし、まだまだ風化してはいけない、させてはいけない訳でして。

 決していい加減な気持ちで描かない。その姿勢は上野樹里時任三郎柄本明。このオールスターキャスト(他にも目のくらむビッグネームが集結していますよね)で臨むことが何より証明しているかと。

 やっぱり月9ファンで良かった。週明けからは確かに重いテーマではありますが、この夏は「監察医 朝顔」を楽しみにしたいと思います(*^^*)。(後は「ルパンの娘」も想像通りの楽しい作品になりそうですね、ハマりました!!)

 それでは今回は最近読んで心に残った「私は私のままで生きることにした」(キム・スヒョン著 / ワニブックス)という書籍の感想をアップしたいと思います!

 

 

1.はじめに

  この本は、韓国のイラストレーター兼作家である、キム・スヒョンさんの素敵なイラスト入りの生き方ブックです。

 お隣韓国は日本以上の競争社会であることは周知のとおりでして。そんな社会が毎年多数の自殺者を生み出してしまっている。

 そんな閉塞した社会に風穴を!!ということで韓国では大ベストセラーに。現在、日本でもかなりのセンセーションを巻き起こしています。

 心のビタミン剤、常備薬にいかが?寝る前に少しずつ読むといいですよ・・・。ということで、これから少しだけ内容をご紹介していきましょう。

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2.人生から数字を取り除こう

  韓国は競争社会。TOEICの点数が世界一(日本もかなりの高得点ですが・・・)という例を挙げるまでもなく、全てが数字!数字!数字!ブラックジョークのようにこんなくだりが出てきます。(28P~29P)

 インターネットで話題になった、各国の中流層の基準。”

 

 (英 国)  ① 常に公正に振舞うこと

        ② 自分の主張と信念を持つこと

        ③ 独りよがりにならないこと(以下省略)

 

 (フランス) ① 外国語を一つ以上使いこなし、広い世界を経験すること

        ② 一つ以上のスポーツを楽しむこと

        ③ または一つ以上の楽器を弾くこと(以下省略)

 

 (韓 国)  ① 100㎡のマンション(ただしローンなし)を所有すること

        ② 500万ウォン(約50万円)以上の月給を稼ぐこと

        ③ 2000CC クラスの中型車をもつこと(以下省略)

 

 ・・・何なんですかね(笑)。ただこれは韓国のみならず、シンガポール、中国、そして格差社会や老後の2000万円不足という言葉が独り歩きする我が国も、基本アジアでは全部同じではないでしょうか。

 本当の価値は数字で測れるものではない。そう語るキムさんの言葉が私には刺さりました。

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3.あなたの最大の味方は、あなた自身

  ”資本主義の最大の悲劇は、お金に換算できない才能を無価値とみなすこと”

 119ページのイラストの下に書かれているこの言葉も、ホント名言ですね~。副業談議が連日メディアを騒がせる現状からも、ドキッとされた方も多いのではないでしょうか。

 例えばブログやSNSもいいね!や読者数やPV数や、そういうものに価値が置かれてしまいがちでして。

 他人軸で生きることを止めよう。自分が一番の自分のファンでいよう。この本を通じて一貫して流れるテーマです。

 例えば貴方がホームレスになったとして。道端で拾った雑誌に悲惨な児童虐待のニュースが載っていた。

 貴方は自分の身の上も忘れ、そういう子供がいなくなることを祈った。そんな自分だったらどれだけ世間的には惨めでも、そんな自分のこと、好きになれるのではないでしょうか。

 まあ今のは本書とは無関係の、完全オリジナルですが(笑)。 

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4.でも、頑張らなくていいということではない

  何だかここまで読むとそれこそホリエモンライフハック系のHPのように、「会社なんて辞めて、好きなことで生きていく」そういうことを語っていそうに思えるんですが。

 そこは違います( ゚Д゚)。寧ろ学校に行ったり会社勤めはしながら、どうやって自分を守り、自分軸で生きていくのか。その折り合いを語ってくれているんです。現実的ですね~。

 258ページからの「優先順位を考えよう」。貴方は収入を取るのか、遣り甲斐を取るのか。時間の短い職場?それから福利厚生は?

 ・・・全てを満たしてくれる職場は存在しない。そう言い切っているところも、決してこの本が頭がお花畑の人達のユートピアを語っていないということが分かり、信頼できますよね。

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5.最後に~大切な人への贈り物にも最適です!!

 この作品、ホントに内容もさることながら(今記事では到底紹介できないボリュームですよ!!)、イラストがホントにキュートでして。

 デザイン的にも素敵な本なので、大切な人へのプレゼントにもホントお勧めでございます。

 配偶者、恋人、友人、後はお子さん・・・というよりお子さんからご両親に進呈してあげた方がいいですかね(笑)。新しい価値観だと思いますのでね。

 そんな訳で令和最初の夏におススメのご紹介でございました(*^^*)。それではまだまだ梅雨空が続きますが、皆様よい休日を☔

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2019年夏ドラマ展望

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

 明日は七夕ですが天気が(>_<)。昨年の西日本豪雨もこの時期でしたし、先日も九州の豪雨で大きな被害が出てしまいました。(犠牲者の方には心よりお悔やみを申し上げます)。

 これからの七夕の願い事は私達皆で、気候変動を止める短冊を作るべきなのかもしれないですよね・・・。

 それでは本日は明日の日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」から幕を開ける、夏ドラマの展望についての記事をアップしたいと思います!

 

 

1.夏枯れはもう死語?

 かつてはドラマ界には「夏枯れ」という言葉がありましたが、今やそれもすっかり死語に。元々は春ドラマが高視聴率と言われていましたが、視聴率2桁作品について云えば、2017年春は4作品、夏も4作品。そして2018年春は2作品しかなかったのに、夏は4作品!!

 今年の春も2桁は3作品と元気が無かったですし、今回も夏に期待したいところですね(*^^*)。

 

2.夏の水10復活なるか!?

 今クールの本命は水10ドラマ「偽装不倫」。

 出産後、満を持しての杏さん登場。杏さんは日テレにとっては女神的存在!!かつては土曜ドラマ妖怪人間ベム」や水10でも「花咲舞が黙ってない」シリーズなど数多くのヒット作がございます。

 元々水10ドラマは夏クールに強く、先述した「花咲~」シリーズ第2弾で2015年夏クールを制していますからね~。

 原作も今を時めく東村アキコさんですし、テーマ的にもいかにも東村さんらしい、ありそうでなかったニッチなラブストーリーですからね。最近は元気のない水10ドラマが、”らしい”作品と杏さんの活躍で、大いにこの夏を賑わせてほしいと期待しています(*^^*)。

 

3.水10を追うフジテレビ勢

 しっかり脚本を作り上げさえすれば私は「偽装不倫」の首位は堅いかと思いますが、対抗馬はフジテレビ勢。

 まずは月9「監察医 朝顔」。上野樹里さんと時任三郎さんのコンビはいかにも手堅い。テーマ的にも大崩れはな さそうですし、今の月9は4期連続2桁獲得と完全に復調傾向にありますからね(*^^*)。

 しかし長年のファンとしては、それこそ今ブレイクの兆しが出てきたまいんちゃんこと福原遥さん等の若手を軸に、令和最初のビーチボーイズを制作してほしかった気持ちもあるんですけどね・・・。なんなら映画「賭ケグルイ」メンバーそのまま連れてきても良かった気が(笑)。

 今クールは全体的に無難な作品が目立ちますが、私的に裏本命に推したいのが木曜劇場「ルパンの娘」。

 キャスティングは地味ですが、深田恭子さんと瀬戸康史さんのコンビなら演技力には全く問題ないですし、コスプレ満載なところも夏休みには若い方も楽しめるのかなと。現代版ねずみ小僧みたいなストーリーもスカッと出来そうですしね。

 何より今クールで唯一”攻めてる”作品だと思いますので、昨年の「グッド・ドクター」同様、木曜劇場には一波乱起こしてほしいです!!

 

4.他の枠の展望

 全体的に地味で無難な作品が多い今夏を象徴するのがドラマ界の王者、TBS。今回の「ノーサイド・ゲーム」「凪のお暇」「Heaven?」はいずれも大コケはしなさそうですが、どれも2桁当確作品とはいかないですかね~。下手すれば全作1桁もあるかもしれません(+_+)。

 特に「Heaven?」はクセのあるTBS火曜ドラマのコンセプトとは少し違う気がするので、さすがの石原さとみさん主演でもかなり厳しい気が。ホントは「偽装不倫」をこの枠で作りたかったのではないでしょうか(笑)。

 テレ朝木9「サイン」もある程度は視聴率取れそうですが、こちらもいかんせんキャストが渋すぎるので、次回秋に向けて今回は充電といったところではないでしょうか。

 同じテレ朝では金曜ナイトドラマセミオトコ」は個人的に期待しております。この作品だけは当ブログで感想をアップさせていただく予定でございます。

 

 という訳で、中々今はリアルタイムで観れませんが、この夏もドラマを生きる糧にして頑張りたいと思います!!皆様もよい休日を☀

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「今昔百鬼拾遺」三部作を読んで

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

 先週末に大阪で開かれたG20、大きな混乱もなく無事終了しましたね(*^^*)。大阪市内にもようやく平穏が戻ってまいりました。

 大雨が心配ですが、万博が決定し、秋にはラグビーW杯も開催される。今年は大阪にとってはいい1年になるんじゃないかな。そんな気がいたします。

 そんな訳で、先週末に引きこもって読書した(笑)、京極夏彦先生の「今昔百鬼拾遺」三部作の感想を本日はアップしたいと思います!

 

 

1.はじめに

 私は京極夏彦先生をとてもリスペクトしておりまして。

 あの圧倒的な知識とポップなキャラクターセンス(会話文とか本当に爆笑しちゃいますよね~)。本当に先生の世界観は唯一無二でございます(*^^*)。

 いわゆる京極堂シリーズは、欠かさず読ませていただいております。そして今回は京極堂シリーズの主人公、中禅寺明彦の妹君、中禅寺敦子女史と、シリーズ内の作品「絡新婦の理」に登場した女子高生、呉美由紀のコンビが3つの事件を解決してくれました。

 4月から毎月、別々の出版社から発売・・・年号を挟んでのリリースラッシュはファンにはホント嬉しい悲鳴でしたね(*^^*)。

 

2.「鬼」(平成31年4月19日発売 / 講談社タイガ

 まずはこの作品からです。

 「先祖代々、片倉家の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだと云う話でした」昭和29年3月、駒澤野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪異と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。(本書裏書より)

 これはジャブ?世にも奇妙な物語の第一話!?う~ん、他の方のレビューでもありましたが、先生この作品では果してどこまでギアを入れていたのかと(苦笑)。

 事件はかなり陰惨なんですが、犯人は消去法でいくとこの展開しかないのかなと思いましたし、研ぎ師の大垣氏が犯人にそこまでビビるのかな・・・と。

 犯人自身も単なる生まれついてのサイコパスで片付けてしまってますし。凌雲閣の陰鬱な描写はさすがだと思うんですが、このレベルなら最近の文芸部の高校生でも書けるのではないか。失礼ながら先生の大ファンだからこそ、そう感じてしまいました。

 事件自体はシンプルなので、京極堂シリーズで云えば「姑獲鳥の夏」路線なんですかね。この作品が一番短いので、私は2時間で読めました(*^_^*)。

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3.「河童」(令和元年5月25日発売 / KADOKAWA

 次はこの作品です。

 昭和29年、夏。複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが―。(本書裏書より)

 この作品は水つながりと、そんなに陰惨な事件ではなかったので、私は京極堂シリーズの「狂骨の夢」に近い作品かな。そう感じました。

 冒頭の呉美由紀が学友と繰り広げる河童談義。本編にほぼ無関係の内容がいきなり50ページ近くも延々と続くのは、さすがは京極先生!!長年のファンなら思わずニヤリですね(笑)。

 事件自体はトリックってないの?そもそもこれって連続殺人なのか?そんなオチなので淡白ですが、あの多々良先生が今回も大暴走で飽きさせません。私的には、多々良先生のイメージはカンニング竹山さんなんですけどね(笑)。

 被害者それぞれの思惑があっての財宝強奪計画も何となくロマンを感じますし、初めて京極先生の作品を読む(あんまりそんな方はいないかと思いますが・・・)なら、この作品かな。私はそう思いますね。

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4.「天狗」(令和元年6月25日発売 / 新潮社)

 最後はこの作品です。

 昭和29年8月、是枝美智栄は高尾山中で消息を絶った。約二箇月後、群馬県迦葉山で女性の遺体が発見される。遺体は何故か美智栄の衣服をまとっていた。この謎に旧弊な家に苦しめられていた天津敏子の悲恋が重なり合い―。

 「稀譚月報」記者・中禅寺敦子が、篠村美弥子、呉美由紀とともに女性たちの失踪と死の連鎖に挑む。天狗、自らの傲慢を顧みぬ者よ。憤怒と哀切が交錯するミステリ。(本文裏書より) 

 さすが天下の新潮社!!素晴らしい要約でございますね(*^^*)。しかしいざ読んでみると、上記程哀切も憤怒もないというか、悲恋もね・・・。正直その辺りは軽いな~。私はそう感じてしまいました(>_<)。

 ただトリックも含め、三部作の中での完成度は文句なしにこの「天狗」が高いと思います。冒頭、かなり危機的状況にありながらもどこかのほほんとした呉美由紀・篠原美弥子の掛け合いはホントに秀逸ですからね(*^^*)。

 ただいい所ばかりでもなく。今作での過剰なまでの主義主張が私には堪えました(>_<)。

 京極先生、最近は反戦天皇制への疑問、そしてジェンダーフリーと、文化人おきまりの左翼リベラルよりの価値観を作品で出されてる気がするんです。

 ただ個人的には昔みたいにそんな浮世のことなんかどうでもいい。平成の泉鏡花的存在の京極先生のままでいてほしかった。ついそんなことを考えてしまうんですね・・・。ごめんなさい(>_<)。

 特に篠原美弥子を介しての女性差別糾弾のシーン、思いは私も勿論同じなんですがどうにもくどすぎるかなと。

 まあその部分と余りに犯人の殺人動機が非現実過ぎるということを除けば、この作品が一番読み応えがございますよ!!やはり順番は鬼⇒河童⇒天狗と読むのがいいと思いますね(*^^*)。

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5.京極堂シリーズ続編も先生、お願いいたします!!

 とまあ、少し辛口の書評になってますが、この週末で一気読みしてしまうだけの面白さは勿論いう間でもなく。やはり昔の先生の凄さから期待値が高くなりすぎてしまうんですよね・・・。それでも長年のファンの方はもうご馳走食べてお腹一杯、大満足!!そう思われているのではないのでしょうか(*^^*)。

 さて、そうなるとやはり気になるのが本家の京極堂シリーズの次回作。いつものように「鵺の碑」というタイトルは決まってるんですが、発売延期が続いて中々発表されませんね(>_<)。

 こうなればX JAPANの新譜とどちらが先に発表されるか賭けたいところです(笑)。我々ファンはそれこそ妖怪ろくろ首のごとく、首を長~くして待ってますよ、京極先生!!

 それでは今朝はこの辺で。九州地方の皆様は特に豪雨にご注意くださいね☔

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2019年春ドラマ総括

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

 昨日夏の音楽特番の先陣を切り、テレ東音楽祭が放送されましたが、その中で先月末の騒動でファンを心配させた元KARAのク・ハラさんが元気な姿で登場してくれましたね(*^^*)。 

 往年の大ヒット曲「Mr.」の披露が嬉しかった。そしてあの「URAKARA」を放送していたテレ東さんの優しい心遣いにほっこりしましたね。まだまだ心の傷は癒えないと思いますが、これからゆっくり活動を再開していってほしいと思います。応援してますからね。

 それでは一昨日の「ワタシ、定時で帰ります」最終回で幕を閉じた春ドラマの総括記事をアップしたいと思います!

 

 

1.2強時代が遂に終焉!?

 今回の平均視聴率2桁は3作品。テレ朝木9の「緊急取調室」が予想通り首位を獲得しましたが、2位には我らが月9「ラジハ」こと「ラジエーションハウス」が食い込み、日曜劇場「集団左遷!!」に見事に競り勝ちました(*^^*)。

 長らく3位で足踏みが続いた月9が、これからは遂にテレ朝9と日曜劇場の2強に割り込んでくる・・・私にはそんな予感がいたしました。VIVA!!

 

2.月9完全復活にオーレ!!

 さてここからは「ラジエーションハウス」について書いていきたいなと。仕事が忙しくて感想をアップできなかったのは本当に残念でしたが、本当に月9は完全復活したんだと、長年のファンとしては涙を禁じえません( ;∀;)。

 全11回、そして特別編2時間スペシャル。そのスペシャルも回想シーンは少なめでしっかりしたデュアルエピソードの、見応えたっぷりのストーリーでした。視聴率も後半上昇で、スペシャルでは最高の15.6%を叩き出した。月9に久々の過去の続編ではないヒット作が出てきましたよね~。

 このドラマ、いい意味で肩の力が抜けていました。炭酸の抜けたコーラもとい、炭酸の抜けた「グッド・ドクター」といいますか(笑)。

 変に視聴者を泣かせようともしなかったし、基本的に放射線科の技師の仕事ぶりを丁寧に描いていた。ゲストをメインにもしていなかったですし。

 でも、窪田さんが本田翼さんへの少女漫画チックな初恋をずっと引きずっているのは、やっぱり月9じゃないと描けない世界観だろうなと。観れば観る程月9らしさが満載で、久々に毎週楽しみな作品でございました(*^^*)。

 後は広瀬アリスさんの存在がこのドラマには大きかったかな、そう思いますね。

 元々演技力も高いですし、南国美人のような色黒で彫の深い容姿(本当は静岡出身らしいですね)に濃紺の技師の服装が本当にベストマッチ!!本田さんの医師姿が正直あんまり似合っていなかったので、ビジュアル的には天下のばっさーを食ってしまっていた気がします。ホント、目の保養でございました♬

 また続編もありそうですし、フジテレビのコンテンツ制作力は確実に復活している。そう確信できた「ラジエーションハウス」でございました。頑張れ月9!!

 

3.他の枠について

 では他の枠についてですが、前回冬でV字回復した日テレ勢はまたまた下位に沈んでしまいました(+_+)。看板の水10ドラマの金属疲労が痛いですね~。既に話題沸騰の次回作「偽装不倫」で夏の水10の面目躍如を期待したいところであります。

 そして日曜劇場では(あの昭和なテーマと福山さんのコンビで大健闘だったと思いますが)2桁を死守したTBSも、「インハンド」と「ワタシ、定時で帰ります」では爪痕を残すことは出来ず。夏クールも視聴率ベスト3に入りそうな作品は見当たらず、苦戦が続きそうですね・・・。

 後はこのブログでも感想をアップしていた「家政夫のミタゾノ」。第3シリーズも安定のクオリティと視聴率でした。当然のように来春も放送があると思いますので(笑)、期待したいですね~。

 という訳で、今年も昨年同様、かつての元気がなくなったと感じた春クールの総括でございました。今日から大阪市内はG20でエライことになってますが、市民の皆様は買い物はくれぐれもお早めに!!

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「世にも奇妙な物語 '19雨の特別編」を観て

 皆様こんばんは。TOSHIXXXです。

 それでは早速観たばかりの「世にも奇妙な物語 '19雨の特別編」の感想をアップしたいと思います。

 

 

1. はじめに

 例年なら春の特別編ですから遅くとも5月までに放送されてるんですが。

 今年は改元もあり、まさかの6月放送となりました( ゚Д゚)。でも本来の奇妙は晩秋はピッタリとしても、春よりこの梅雨時の方が合ってる気がしますよね。

 昔よく読んだ小池真理子さんのホラー短編集に「水無月の墓」なんてのもありましたし。今でも時々読み返してます。

 まあ真夏になると「ほん怖」と被ってしまうので(笑)、この時期の奇妙もいいな・・・そう感じた特別編でございました。

 

2.「さかさま少女のためのピアノソナタ」(主演:玉森裕太

  ここ最近の奇妙は本気も本気!ただ残酷なバッドエンドでお茶を濁していた数年前とは大違いでございます( ゚Д゚)。したがって残念な作品が多いトップバッターも、今回はかなりの力作でございました。

 舞台は音大、そこで日々未来の大家を目指す音楽家の卵達。才能があるから幸せ?好きだから幸せ?う~ん、結局は幸せって、自分が決めるしかないんですよね・・・。

 単純にオチも良かった。黒島結菜さんを救い出し、このままハッピーエンドかと思いきや、やってくれましたね!!これぞ「世にも奇妙な物語」ですね(*^^*)。

 

3.「しらず森」(主演:吉田羊)

 思い出せないタイムカプセルの内容。その正体はまさかの未来の自分へ警告。少女時代に未来の息子と遭遇。おどろおどろしい森はまさかのタイムスリップの舞台だったんですね・・・。

 かつての「墓友」みたいに超絶怖い話かと思いきや、まさかのハートウォーミングストーリーでございましたね( ゚Д゚)。

 しかし欲を言えば、ラストのハッピーエンド、昔の奇妙ならここで無理やりでも、もう一ひねりしてたんですけどね( ;∀;)。そこだけが少し残念でございました。

 

4.「永遠のヒーロー」(主演:郷ひろみ

 久々の設定は奇妙だけど怖くない話。主演はまさかの郷ひろみさん。しかしこれは・・・完全にスベってしまいましたね~。

 何故戦隊もの?変身しなくたって、我らのヒロミゴーなんですよ!?そこにいるだけでもう充分ヒーローじゃないですか(笑)。

 娘の上白石さんが実はAIという展開も、ほとんどの視聴者が最初から気が付いてたはずですし・・・って思ってたらまさかのどんでん返し!!

 ホッとしました。まあラスト5分が素晴らしかったので救われましたね。ただ郷さんの無駄遣いでは無かったかは議論の余地が残りますけどね(@_@;)。

 

5.「人間の種」(主演:木村文乃

 最近の奇妙のラストはバラード調で締める。前回秋の「クリスマスの怪物」は久々の激ヤバ作品でしたが、今回は文句なしにホロリとくる作品でしたね(*^^*)。

 種を植えて生えてきたのはまさかの死別した母親!!つかの間の再会だったわけですが、お母さんの頭に終始芽やら花やら付いているのが何ともシュールで・・・。でもこの既視感、ああこれはティムバートン監督の映画にありそうなストーリーだな。そんな風に思ったりして。

 ただいかんせんオチがそのまんま過ぎたのが、奇妙史上に残る名作☆とまではいかなかったかなあと。これは大減点でございますよ~(涙)。前半が本当に良かっただけに、余計に尻切れトンボ感が際立ちました(+_+)。

 

 ・・・全体的なレベルは上がってきた気がするんですが、突き抜けた作品が逆に無かったかな~と。しいて云えば玉森さんのトップバッターが一番良かった。そんな意外な雨の特別編でございました。

 最後に浜辺美波さんには目指せ!!ポスト広瀬すず👆 佐藤二朗さんにはホント息が長い!!大好きです♡という言葉を贈りたいと思います。

 それでは今夜もこの辺で。皆様、素敵な悪夢を👿

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「家政夫のミタゾノ」最終回を観て~総括

 皆様おはようございます!TOSHIXXXです。

 少し前の話になりますが、インドが誇る世界文化遺産「タージマハル」に授乳室が設置されるというニュースが報道されていましたね( ゚Д゚)。

 インドは中国に次ぐ経済成長を遂げている未来の大国ですが、ニュース等で観る限り女性にとっては決して生きやすい国ではないですからね・・・。

 ただタージマハルも、ムガル帝国第5代皇帝が先立たれた妻のために建てた墓標ですから。祀られているムムターズ妃は勿論このことを喜んでいるでしょう。タージマハルに乳児を連れたお母さんが沢山訪れるようになればいいですね(*^^*)。

 それでは本日未明に終了した金曜ナイトドラマ「家政夫のミタゾノ」最終回の感想と総括をアップしたいと思います!

 

 

1.力技の最終回?

 今回のゲストは宇梶剛士さん。彼の娘役で下町ロケットでもお馴染みだった朝倉あきさん。他にもローリー寺西さんや島茂子さん(笑)も登場で、ラストは松岡さんの華麗なドラムさばきも観られましたね(*^^*)。

 しかし最終回に敢えてなのかもしれないですが、脚本が強引過ぎる気が(笑)。幾らなんでも一世を風靡したことがあるのにファンがゼロのアーテイストなんてありえないし、さすがに観客が全員サクラだったら気が付くでしょ(*_*)。

 まあ今回はそのツッコミは恐らく「そんなガチに責めないで・・・所詮このドラマって深夜枠ですから」この一言で秒殺されてしまうんでしょうけどね(笑)。 

 後は宇梶さんの演じていたケビン小須田氏。このキャラ名は多分ケビン・コスナーから取ってるんでしょうね。若い方は知らないかもしれないですけど。

 ちなみに私も大学時代、稀憫 孤砂(けびんこすな)というペンネームを一時期使用しておりました(笑)。

 

2.ヒロインお騒がせ伝説は今回も!!

 第3シリーズとなった今作。松岡昌宏さんは不動としても、相手役のヒロインは毎回入れ替わりでその演技をそれぞれ分析するのも今作の醍醐味ですよね(*^^*)。

 第1シリーズは清水富美加さん。そして第2シリーズは剛力彩芽さん。

 清水さんはこれからのブレイクが期待されていたのに、まさかの洗脳騒動で事実上の引退、そして剛力さんといえばゾゾタウンの前澤社長とのお騒がせ恋愛発覚と何故かこのシリーズに出演した女優さんは世間をお騒がせしちゃうんですよね・・・。

 そして今回の第3シリーズのヒロインは川栄李奈さん。今まで目立ったスキャンダルもないので今回はさすがに大丈夫かな?そう思っていたら電撃婚のニュースが( ゚Д゚)いやはや、さすがはミタゾノヒロインの法則、今回も発動でございましたね~。

 しかし川栄さんはきちんとした過程を経てゴールインした訳ですから、これは祝福できるお話ですよね。お幸せに!!ついでに私は今回の川栄さんが歴代ヒロインの中で一番ミタゾノさんにマッチしていると思いましたよ(*^^*)。

 

3.ミタゾノシリーズよ、永遠に!!

 まあ今回も好き放題書かせていただきましたが、楽しかったです。もう松岡昌宏さんにとっての一番の代表作になっていることは間違いないでしょうね。ちびっこ人気が凄いというのも頷けます。

 来年の春も当然のように第4シリーズを放送してくれることを期待しています。ヒロインは誰になるのか?東京オリンピックにまさかのミタゾノさん出場!!みたいなネタをやってほしい。後は家事情報は料理以外優先でお願いいたします(笑)。

 それでは今朝はこの辺で。あいにくの天気ですが、皆様良い休日を☔

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